VAUDEVILLE

いいむろなおきマイムカンパニー / doubt-ダウト-

2017年10月31日19:30 こまばアゴラ劇場 待望東京公演はストーリー性抜群にサスペンスタッチの世界観奏功。マスクのいいむろが訪ね歩き、すぐ眠る女など笑い満載。複数車掌登場する車内シーン秀逸で、終盤台詞ある場面は異国語の応酬最高に楽しく爆笑の嵐。

次長課長、品川庄司、ジャングルポケット、しずる、ニューヨーク、アインシュタイン、GAG少年楽団、バイク川崎バイク

2017年9月6日14:00 ルミネtheよしもと 実質的謹慎期間続く次長課長がお見合いコントで恐い女役で河本奮闘。品川庄司はミキティネタ全開で新居の場所披露の自虐ネタに続き、映画のアクションシーンで笑い取る。ジャングルポケットもコントうまく実力発揮。

花緑まつり(柳家花緑の「子別れ<通し>」)

2007年4月17日17:30 鈴本演芸場 事件直後で正蔵の祝儀袋ネタ多く、彦いちが笑いにしたのに対し、小朝はしっかり擁護し吸血娘ネタ。もちろん圧巻は花緑のガッツ溢れる「通し」で、強飯の女郎買い、子別れ、子は鎹と場内は笑わされ泣かされ感涙の嵐。(やま)

青年団若手自主企画(兵藤公美+藤田桃子) / 立つ女

2006年6月26日19:30 アトリエヘリコプター 東邦製作所の薄暗い工場スペース使い「水と油」なマイムパワーが横溢。台詞ある小津映画パロディが最高で丸山和彰の笠智衆の真似秀逸、オムトン3人が演奏に加え群舞にも参加し、兵藤藤田+4で楽しい作品集が大成功…

桂文太 / 雪姫と芳っさんの会

2006年6月4日14:00 高津の富亭 Lマガ落語家人気投票で三枝、福笑抑え首位と云うネタの宝庫・文太ならではのレア芝居噺・瑠璃壷寿誉早駆は、芝居よりも芝居慣れしていない見物のほのぼのとした芝居小屋風景に比重置き、ギャグふんだんに軽妙な描写秀逸。(飯野…

第280回 市民寄席

2006年5月19日18:30 京都会館第2ホール 文太の八五郎出世は人情噺色薄く爆笑でもなくサゲも冴えず、上方への移植に無理を感じる中途半端な仕上がり。鶴瓶汗だくの愛宕山は六代目譲りの旦那に媚びない無愛想な幇間が印象的。春団治が怪我のため福団治代演。(…

第三回 鶴瓶、銀瓶をしごく会

2006年5月14日14:00 西ノ宮プレラホール 韓国語落語のみならず古典にも着実な成果上げる銀瓶のくっしゃみ講釈は修羅場読みも巧み。堪忍袋のマクラで鶴瓶暴走。倦怠期の夫婦の話からミス・ワカナ、スジナシまで展開し30分間場内大爆笑の後、本編やや尻すぼみ。…

新生快楽亭ブラック毒演会 大阪編 借金はつらいよ「浪花の春」の巻

2005年4月22日14:00 トリイ・ホール またも歩行困難となり反対俥回避も、あくび指南のエロ・リミックス新作「女女(オナニー)指南」含め、たっぷり4席2時間半の黒世界。にわか落語ブームで「カラオケ寄席」の末広亭不入りという自虐設定に難が出たことに感慨。(…

中川家の寄席

2006年3月23日21:45 末広亭 中川家2本に若手とろサーモン挟みゲストトークで締める構成で1時間1500円。往時の漫才雰囲気味わう空間で1本目はトリノ五輪にWBCと時事ネタで若年層きっちり笑わせ2本目は古典的火事ネタで王道に即興性も見事。(やま)

オリエンタルラジオ、まちゃまちゃ、ニブンノゴ!、アップダウン、吉本新喜劇、他 / 1じ3じ

2006年3月2日13:00 ルミネtheよしもと 平日昼間でエース欠き観客入り6割程度で漫才。注目オリラジはじめユルいネタで適当に笑わすなか、ニブンノゴ!がファストフードコントで健闘し最多の笑い獲得。新喜劇は温泉旅館舞台に人情ドラマでたっぷり1時間。(や…

O.N.アベックホームラン / ちがいます

2006年2月25日14:00 ザ・スズナリ 温水洋一&大堀こういちで細川徹演出のコント集は新作入りベスト版。温水の役づくり見事で温泉探す雪山での異常ぶり鮮烈、キツネの匂いの狂気。2人での三者面談も面白く、ポップさ欲しいがナンセンスな笑いは堪能。(やま)

小三治、花禄、のいるこいる、円蔵、三語楼、小猫、小雪、他 / 新春爆笑特別興業

2006年1月7日17:20 鈴本演芸場 豪華な顔ぶれもぎゅう詰め感否めず期待の花禄など持ち時間短すぎてネタできず残念。のいるこいる健在で本気の爆笑は加齢の妙。小雪の大神楽曲芸は若さも手伝い新鮮も、トリを務めた小三冶が古典しっかり魅せて面目。(やま)

親族代表 THE LIVE 「3」

2006年1月7日15:00 THEATER/TOPS ナイロン系揃いコント連発。ブルースカイとケラのホンが面白く、「NHK」はドラマ脚本の書き直し要求を描き不祥事続く局を皮肉り笑い。「3人で死ぬ」も集団自殺のパロディでケラ節炸裂、3人もうまく演じ連続笑。(やま)

新生快楽亭ブラック毒演会 大阪編 ナニワ借金道の巻

2005年12月9日18:30 トリイホール 2千万の負債、一門除名、心筋梗塞による死の淵からの生還と激動の4ヶ月を経て高座復帰したブラック師は杖を突きながらも、相変わらずの下ネタ全開で4席。入院騒動記では、地獄八景小噺に吉朝師も登場。やはり生きてこそ。(…

桂文太 / 抜け蟹と猫定の会

2005年11月6日14:00 高津の富亭 たっぷり3席2時間近くの高座をさらりと務め、かつ開口一番での文枝追悼会噺に始まりトリに追悼会でも上映した師の十八番・天神山を配する桂文太の地味ながら真摯な情熱と芸の奥深さを強く印象付ける感動の落語会。(飯野形而)

フレンテ寄席 露の五郎兵衛襲名記念落語会

2005年11月5日14:00 フレンテホール 西宮市主催の地域寄席はお役所仕事の受付に始まり、全く寄席の芳香感じられず。五郎兵衛は襲名披露時同様、床机に座り、甚五郎のねずみ。太神楽界の紺野あさ美、海老一鈴娘の五階茶碗は何度見ても緊張する秀逸芸。(飯野形…

五代目桂文枝追悼公演

2005年11月3日18:30 ワッハ上方 三枝演出の追悼会は、泣かせVTRに始まり、一門全員の挨拶、文珍による師の十八番・稽古屋、ゲストに四天王の一角・春団治、私生活を良く知る西川きよし、と多彩でTV的、かつ多方面への気配りを感じさせる堅実さ。(飯野形而)

TORII寄席 人間国宝を座談に迎えて枝光・小米朝ふたり会

2005年11月1日18:30 トリイホール 文枝師の思い出と題した座談に登場の米朝が、6代目文枝の適任者は?との問いに、枝光と答える衝撃発言。2日後の追悼落語会に波紋の予感。枝光は出来良く、北海道マクラも秀逸。小米朝は噺が雑過ぎ。(飯野形而)

米朝・吉朝の会

2005年10月27日18:30 国立文楽劇場 長らく療養の吉朝が大舞台で本格復帰と思いきや体調不良か、2席の予定が1席。レア人情噺の弱法師も沈鬱なだけで後味悪い。終演後鳴り止まない拍手に同調できず。米朝は手短に狸賽。前週よりは調子良。(飯野形而)

二世露の五郎兵衛襲名披露

2005年10月21日18:30 ワッハ上方 初代から300年以上途絶えた落語の祖の名跡を継いだ二代目に春団治、米朝が皮肉たっぷりの口上。襲名ネタにしては軽く浮世床。米朝はまたも鹿政談。肝心な箇所を幾つか端折り脳内リミックス必要な痛々しさ。(飯野形而)

談志vs文珍ふたり会

2005年10月20日19:00 なんばグランド花月 談志のオウン・ゴールで圧勝した文珍がホームで再戦。義太夫が身体に入った文珍の胴乱の幸助は圧巻。談志は僅か40分で子別れ通し。端折り過ぎておそらく初聴者には意味不明のダイジェスト版。本編は圓楽でということ…

柳家花緑 / ナンパジジイ

2005年10月16日19:45 鈴本演芸場 鈴木聡新作は、天女の如き不思議少女、老いらくの恋に落ちた祖父、祖父の死期を知った孫による、巣鴨発静岡経由大阪行のウェットに過ぎない傑作人情ロードムービー噺。何よりも花緑の巧さ。一人でシベ少9人分。(飯野形而)

鉄割アルバトロスケット / 鉄割九月馬鹿舞伎(E:胡麻流し)

2005年9月22日20:00 原宿・リトルモア地下 9/5〜9/30の1カ月ロングラン「TETSUWARI二十二夜」は日替わりで5パターンを1500円で見せるコント集で出し物ぎっしり、狭いスペースも観客でぎゅう詰め。アナーキーにバカ全開で痛快なほどの笑い連打しユニットの勢…

新開地寄席 夜の部

2005年9月18日17:30 新開地まちづくりスクエア 昼は精彩欠いた神戸っ娘あやめがマクラから神戸特有のメロンパンネタで地元客の郷愁誘い、京阪神日常事変で爆笑。猿が猿を演りましたと雀三郎が評す通り、雀々の猿後家は噺が雑な印象だがニンに合ったネタ。(飯…

新開地寄席 昼の部

2005年9月18日14:00 新開地まちづくりスクエア 地元の熱意が感じられる好印象の地域寄席は前売完売の大入。雀三郎はやや季節外れの遊山船。噺は良いが、下座の構成が貧弱で笛も無くはめものに無理あり。雀々は季節物の敬老会のマクラから代書で手堅く爆笑。(…

東西落語名人会 立川談志・桂文珍

2005年9月10日18:00 東京芸術劇場 アウェーでマクラから手探りできわめて慎重に笑いを構築し、船弁慶から老楽風呂で着実に爆笑へと結実させる文珍の手堅さ。談志のカットアップ居残りは惨憺たる出来。凡人には全く理解できず。(飯野形而)

桂枝雀一門会

2005年8月18日18:30 ピッコロシアター 七回忌追善落語会の華やかさはないが、枝雀一門の多彩な芸を見せこれぞ枝雀追善落語会。雀三郎、雀松、文我含めた一門会切望。留五郎の高揚したポンッと代書屋の苦渋のポンッとの対比でサゲる雀々の代書は圧巻。(飯野形…

桂文珍独演会

2005年8月8日19:00 なんばグランド花月 この春逝去した師・文枝の十八番・船弁慶は、異色ゲスト豊竹咲太夫、鶴澤燕二郎による素浄瑠璃・渡海屋を前振りに配する贅沢な演出に相変わらずのちゃっかりぶりも発揮し、場内揺れんばかりの爆笑に次ぐ爆笑。(飯野形…

楽悟家・笑福亭松之助 体力テスト

2005年8月6日18:30 トリイホール 落語聴きに来る客の前で落語演ってもしゃあない、と傘寿にして初の独演会は五代目松鶴譲りの堀川、桜の宮、三十石夢の通い路の三席に加え、五代目の思い出話まで、マスターズ水泳優勝のあり余る体力で意気軒昂。(飯野形而)

アポロ寄席 (雀々、こごろう、都んぼ、まん我、雀喜)

2005年7月30日14:00 アポロホール 雀々の夢八はまさにライヴでこその所作含めた独特のグルーヴで、来て良かったと思わせる一席。都んぼの秘伝書はネット普及し情報蔓延した現在に口演する意味を明確にできず。雀喜の無言の行は秀作ギャグ揃い。(飯野形而)