植草甚一スクラップ・ブック

2015年4月25日-7月5日 世田谷文学館
過去最大規模の展示は貴重な原稿、スクラップブック、コラージュ作品集め圧巻。映画や探偵小説、ジャズなど凝った書体の記録メモいい。経堂など当時住居3カ所からの年賀状に興奮。幻の古書店「三歩屋」再現嬉しい。

岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ 

2015年1月24日~3月31日 世田谷文学館
初の本格的展覧会は代表作軸に300点超す原画を凝って展示し見事なインスタレーション。よくぞ集めた漫画ブリッコ等マニアックな掲載誌群ぎっちり並べ興奮。学生時代のイラストも揃うほか最新メッセージにも感涙。

しりあがり寿 / 絵画のぞんざいな回転 

2015年1月8日~2月13日 art space kimura ASK? (2F) + ASK?P(B1F)
「絵画の存在とその展開について」から改題された注目個展は瓶描くマチス風の静物画な凡庸な1作を複数展示するが、これが各所で不思議な回転を繰り返す不気味インスタレーション。過去の小作品の展示もあり嬉しい。

ヨコハマトリエンナーレ2014

2014年8月1日ー11月3日 新港ピア
倉庫のような巨大空間の第二会場の目玉は何といっても大竹伸朗「網膜屋/記憶濾過小屋」。窓から覗き見る作りこんだ世界観に興奮。やなぎみわの移動舞台車の巨大さも嬉しい。全体にストイックな映像作品多めの印象。

ヨコハマトリエンナーレ2014

2014年8月1日ー11月3日 横浜美術館
森村泰昌をトップに抱いたヨコトリ14年版は保守的といえる古典的現代アート目立った印象。会場入り口に設置のマイケル・ランディのゴミ箱「アートビン」魅力的でゴミが増える展開も楽しい。釜ヶ崎芸術大学も異色。

日本SF展・SFの国

2014年7月19日ー9月28日 世田谷文学館
星新一小松左京手塚治虫筒井康隆真鍋博ら大御所の初版本や原稿、原画を多数集め展示し充実。イラストなど昭和なレトロ感も楽しく、時代背景もしっかり感じられSFがどう根付いたかも俯瞰でき意義深い企画。

桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年

2014年4月19日ー6月8日 世田谷美術館
戦前生まれ育った上野の町並みから戦後住んだ世田谷、渋谷や新宿の雑踏まで写真で見る東京の昭和生活史に興奮。コンパクトカメラ持ちメモやスケッチ的に撮り続けた作品のセンスは抜群。時代の空気感しっかり捉えた。