ミクニヤナイハラプロジェクト / 船を待つ

2024年3月24日14:00 吉祥寺シアター
現代版ゴドー待つ人々は冒頭からゴドーいる展開で新鮮。笠木泉&渡辺梓のイマっぽく軽妙な会話とダンスな動き面白く、遅れて登場の鈴木将一朗がアクセント。成功収めた移民女性の設定よく照明カッコよく笑いも多め。

赤堀雅秋プロデュース / ボイラーマン

2024年3月14日14:00 本多劇場
田中哲司安達祐実を軸に冬の夜の古マンション脇の階段舞台に不条理な展開。個性的な役者が持ち味発揮のキャラを見せて贅沢。赤堀警官いいが村岡希美樋口日奈らマンション住人面白く、終盤のゴミ分別シーン圧巻。

ホエイ / クチナシと翁

2024年3月10日14:00 こまばアゴラ劇場
5年ぶり新作は持ち味の津軽弁全開の現代劇。高齢化でも青年層に職ない地方都市の現実浮き彫り。微妙な人間関係のヒリヒリ感鋭い。バサマと孫の2役こなした三上晴佳が終焉後のお茶会でもホスピタリティ全開で脱帽。

MONO / 御菓子司 亀屋権太楼

2024年3月6日14:00 ザ・スズナリ
老舗和菓子屋の苦闘10年描き新境地。生真面目な新社長で再出発も先代不祥事祟り経営混乱。兄との経営権争いに職人巻き込まれる展開が見事。古株役者安定、カフェ責任者で高橋明日香輝く。被差別問題挿入も鮮やか。

ばぶれるりぐる / 川にはとうぜんはしがある

2024年2月24日13:00 こまばアゴラ劇場
地方の土間舞台に姉の帰郷後の1年描き会心。土佐清水言葉全開で自身も姉役演じた竹田モモコが存在感。絵心ある姪役の鄭梨花も魅力爆発。パン屋とイラスト仕事両立も進路巡り母と伯母の対立からの残酷な結論に驚愕。

天才バカボンのパパなのだ(作:別役実、演出:玉田真也)

2024年2月23日19:00 本多劇場
吉本興業と小劇場役者が組んだ不条理喜劇は玉田演出冴え爆笑連続の見事な仕上がり。浅野千鶴ママと市川しんぺーパパがかき回し楽しさ抜群。公衆便所前、電信柱横の仮設署で浦井のりひろ所長と佐々木崇博巡査も健闘。

城山羊の会 / 萎れた花の弁明

2023年12月13日19:00 三鷹市芸術文化センター星のホール
三鷹の劇場舞台の新作は岡部たかし&ひろき親子を親子設定でメタ構造が痛快。元妻が混線、父と子に愛される女性を村上穂乃佳が好演。謎のエロオヤジ役の岩谷健司が若者慰める展開面白く、大詰めの親子一体化に爆笑。