新感線プロデュース/髑髏城の七人

2004年5月1日12:00 新国立劇場中劇場
実験性、先進性等を一切捨象し、娯楽性のみを徹底的に追求した舞台は、マンネリを越え今や様式美。水野美紀は見得や決め台詞が弱いながら、出演者中最も華麗な殺陣は一見の価値有り。佐藤正宏演じる家康も絶品。(飯野形而)

青年団国際演劇交流プロジェクト/山羊 −シルビアってだれ?−

2004年5月1日14:00 こまばアゴラ劇場
トニー賞作家オールビーの新作を青年団で。バリー・ホール演出で日本人役者4人でインモラル世界展開。静かな演劇で始まるNYの幸福の典型な家族が夫の愛人発覚で暗転。山羊との獣姦、ゲイの息子も絡んで悪夢強烈。(やまガブリエル)

日本総合悲劇協会/ドライブイン・カリフォルニア

2004年5月1日19:00 本多劇場
小日向文世田口トモロヲが松尾脚本に馴染まない中、仲村トオルが予想を裏切る出色の出来。仲村持ち前のクールなスタイルを堅持しながら松尾の描く珍妙な台詞を熱く語る様は異形そのもの。松尾舞台常連化を期待。(飯野形而)