高山羽根子 / 首里の馬

2020725日初版 新潮社
芥川賞受賞作は沖縄・港川を舞台に郷土資料館を手伝う未名子の日々と社会の現状を巧みに切り取って好感。異国の人々との交流もつオペレーターの仕事はやや謎だが、幻の宮古馬の登場と関わり深める終盤の展開は見事。