2021年12月7日14:30 三鷹市芸術文化センター 星のホール 主婦の妄想シリーズ新作はワクチン接種し発熱する夜をコミカルに描いて会心。モテ過ぎ母を岩本えりが艶っぽく演じ、エロ爺役で岡部たかしが最高に笑えた。大学生の集まり面白く素直な女子大生役で春原…

2021年10月28日14:00 こまばアゴラ劇場2年ぶりの東京新作公演は観客に石２つ配り音を出させる楽しみ用意し流石も深澤しほ不在は残念。東日本震災とコロナ禍の東京から着想もテーマ表出控えめ気味。台詞コラージュ面白いが楽器使用は見た目ベタな印象も。

2021年4月3日18:00 本多劇場 引きこもり男抱えた家族描くM＆O新作は芝居巧者に紅一点で吉岡里帆。引きこもり男で荒川良々が凄み。兄役三宅弘城も意外に狡猾キャラ。支援団体２人常駐気になるが、老父と中年男で暮らすまったりした空気が絶妙。

2021年3月17日15:00 こまばアゴラ劇場 つか傑作戯曲を巧み料理し70年代の雰囲気生かし、警察と犯人の関係が演出家と役者の関係にオーバーラップする劇構造が前面に出て興味深い仕上がり。木村伝兵衛を木村滋が色気たっぷり。高畑こと美の婦警も面白い。

2021年3月13日11:00 世田谷区祖師谷大蔵某所. 団地内公園に誕生会として集合の最終団地演劇はゲリラ的試みに拍手。行方不明になる姉妹を巡る物語は地元ネタ最高で立ち退き迫られる家主の言動も面白い。人の出入り巧みな空間演出見事で観客10人の贅沢時間堪能…

2020年12月10日11:30 Lumine 0 ミニ公演＆インスタ企画Ｄは青柳いづみが独り芝居で奮闘。名久井直子とのコラボ「Room＃301」の影絵な演出巧く、「治療、家の名はコスモス」も川上未映子と世界観融合。空間凝り「路上」等映像作品も面白い。

2020年11月22日11:30 彩の国さいたま芸術劇場 NINAGAWA STUDIO（大稽古場） 「めにみえない みみにしたい」に続く子どもも楽しめる彩の国連携作はコロナ延期経て実現。棄てられる「みるぐいぬ」守るべく、鏡と窓と扉の３場駆け巡る展開が見事。４女優が躍動…

2020年10月11日14:00 座・高円寺 コロナ禍で遅延した近松賞作公演は山深い田舎の集落を舞台に高齢者中心のコミュニティの危うさをコミカルに描き秀逸。誰が惚けか不明な巧みな設定、オレオレ詐欺も入れ見事な同時代性。老夫婦の意外な逞しさ楽しい。

2020年9月29日14:30 こまばアゴラ劇場 嬉しい久しぶりアゴラ公演はきめ細かいコロナ対策行い実現の3人芝居。1時間程度のコンパクトさ嬉しい。死んだ元夫が喋り出しいちゃつく展開面白く、ちぐはぐな旅先で2人の男の間で揺れる谷田部美咲が素晴らしい。

2020年2月19日19:30 OFFOFFシアター 火事で自宅失った父と娘の厳しい現実もコミカルに展開させ見事。客演陣に常連外す試みも面白い女優集めて奏功。娘の働く喫茶店に集うユニークな客はもちろん、オーナー陣も面白い、時間進める能力というネタ楽しい。

2020年2月7日 STスポット 額田大志の15年芸大卒業制作のリクリエーションは団地舞台に時間軸シャッフルし執拗な反復使い新鮮。原発事故後、デモや海外逃避組も出る展開よし。「富士見橋」など団地への行き方何度も説明し深澤しほが存在感。

2020年1月30日19:00 こまばアゴラ劇場 亀島一徳復活の新作は解散間近の劇団巡る群像劇でロロの世界観が全開。宮城の海街のイメージ鮮やかに２つの集団の交錯が効果的。失踪癖ある溜息座の団長役で森本華が奮闘。望月＆篠崎「パクチーぱくぱく」は名場面。

2020年1月15日19:30 STスポット 琵琶湖を舞台に放流され繁殖したブルーギルを軸に能「竹生島」活用した新作は浦田すみれや重実紗果ら若手役者陣も機能し成功。「夜更け」「夜明け」「曇り空」の三場設け、休憩時のシュウマイ販売する試みも楽しい。

2019年12月26日14:00 本多劇場 豪華キャスト揃う新作は夢破れた孤独な男描く大人の芝居。借金まみれの交通誘導員を大森南朗が好演。共にパチンコやスナック通う仕事仲間で田中哲司とでんでんがいい味。ゴミ集めの奉仕する天使役で長澤まさみ輝く。

2019年12月23日13:00 CLASKA the 8th gallery 注目ホテルでの新作公演は大量エピソードをアイデア豊富に重ねて見事な一本。場内自由に動き回る70分楽しく、深澤しほ、原田つむぎら３人奮闘、タワマンやパリピ、ゴミの分別などのネタよし。深澤アレクサも秀逸…

2019年12月19日19:30 東京芸術劇場シアターイースト 芸劇進出は持ち味そぎ少し残念だが、北村恵たぬき登場の鉄板ネタは機能。大量の雪降らし掃き集める展開さすが。人間椅子朗読やや退屈でも、髪巻きつくネタで柳沢茂樹の役者魂見せしっかり笑い。超能力ごっ…

2019年12月17日13:30 東京芸術劇場シアターウエスト 期待の新作は青鞜社の奮闘描く群像劇で衣装頓着せず抽象美術で女性の格好よさ際立ち情報量も十分。朝倉あき演じる平塚雷鳥の奔放な私生活興味深く、後任編集長務めた伊藤野枝演じた藤野涼子も迫力抜群で才…

2019年12月11日14:00 アトリエ春風舎 On７提供作を青☆組でリメイクは７脚の椅子と７人の女優で７歳から77歳まで８場面で描くななこの一生に感涙。福寿奈央貫禄だが今泉舞も劇団顔に。清水ゆりも輝くが晩年エピソード面白く多めの老齢男性客に笑い。

2019年12月9日17:30 VACANT VACANT閉店月飾る新作は、意味とりにくくてもイメージの豊かさ抜群。ダンス作品としても秀逸で並んでの群舞見事。橋本和加子が神懸かり、田崎小春も光る。水槽が効果的、映像も充実し、豪華布陣の音楽も奏功。

2019年12月6日14:00 シアタートラム YouTube動画モチーフの新作は動物園舞台に漫才師コンビ主役でも笑いなく、男の犯行が突飛で若干冗長感も、動画サイト活用のタレント役で田中怜子いい味。檻の中の岡田太郎率いる5人編成バンドがファンキー。

2019年11月20日19:00 東京芸術劇場プレイハウス クイーン曲使用の新作はロミジュリを源平に置き換え、現在と過去の二重構造盛り込み大成功。源氏の姫で松たか子＆広瀬すず好演。シベリア抑留と頼朝絶頂の盛衰コントラスト鮮やか。「俊寛」な歌舞伎味付けにも…

2019年11月7日19:00 下北沢シアター711 ナイロン木乃江祐希主宰の血飛沫なし特別公演は神崎れなヒロインに女子大生が謎の仕事で大金稼ぐ様描いて意外な完成度。光通信の重田会長彷彿の男を仗桐安が怪演。青山祥子ら若手女優が充実で様々な生き様見せ興奮。

2019年10月29日19:030 こまばアゴラ劇場 若手映画監督と玉田企画のコラボ企画は死を迎える男を見舞う者たちの日常をシリアスに描いてややベタな印象。後半に舞台の稽古風景に変わり、初日目前の不条理な混乱をドタバタに展開し興奮。志田彩良の存在が新鮮。

2019年10月22日14:00 ザ・スズナリ 福原充則の人気作リメイクは墓場抽象化効果的で合唱部で歌うクイーン「サムバディトゥラブ」筆頭に歌唱シーン圧巻。自殺した日野役で根本好演。藤松祥子や小野川晶ら存在感で、部員皆が自殺理由答えるラストに感涙。

2019年9月12日19:30 駅前劇場 中年の域に達したガールズバンドの３人を軸に展開し驚くほどの感動作。相変わらずの地味な舞台美術で新顔多く、宮本奈津美の不在不安だったが、職場の仲間の駄弁ぷり見事で持ち味十分。ライブハウスの楽屋感も秀逸。

2019年9月10日13:00 こまばアゴラ劇場 初演作再演は知的障害もつ兄と暮らす弟と婚約者と、彼らの職場の同僚を軸に展開し厳しい現実を創出し刺激的。自分が迷惑にならないかと弟を思いやる兄の心情に感涙。工場経営陣も絡むしがらみもきっちり描いて見事。

2019年9月7日14:00 STスポット 教育をテーマに教室模した舞台で６時間の授業。観客に起立礼着席させ、役者が先生となり様々な教育経験と人生語る展開新鮮。原田つむぎら存在感も特別講義で登場のふたば未来学園教師の斎藤夏菜子の活動報告に興奮。

2019年8月31日14:30 ザ・スズナリ 休憩挟み怒濤の37演目の新作は女優陣減少残念も湯浅学らゲスト充実。ブルースマンな東陽片岡もハマる。おジーザスやウエストサイド地区などミュージカル巧みに料理。暴走古澤裕介は空回り感。観客の子供多く驚く。

2019年8月23日19:00 本多劇場 旧校舎に移る劣等生と怪奇現象に対応する教師の奮闘描き喜劇の新機軸。七不思議ならぬ77カウント面白く劇団員が各所で機能。ビッチな女子高生で日下七海好演。ピョン吉ならぬ人面瘡に乗っ取られる亀島一徳楽しい。

2019年8月17日14:00 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ 人気ファンタジー小説の舞台化は範宙遊泳色抑えめも卓卓の意外な器用さ発揮し子供たち喜ばせる仕上がり。魔界に誘う黒猫のダレカの声で犬山イヌコ起用、映像やガチャも巧みに活用し、子供が生け贄となる世…