2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

きたまり、KENTARO!、鈴木ユキオ / トヨタコレオグラフィーアワード2008ネクステージ 授賞式・受賞者公演

2008年6月29日15:00 世田谷パブリックシアター 前日に最終審査終え2日目は受賞者公演のみに変更で厳選感。定番サカリバは持ち味鮮明。特別賞とW受賞「泣くな、東京で待て」は、台詞の面白さ、ヒップホップとの境界で機能。次代を担うは沈黙と向き合い場内爆…

シリーズ・同時代Vol.2(作:前田司郎×演出:白井晃) / 混じりあうこと、消えること

2008年6月28日13:00 新国立劇場小劇場 前田司郎書き下ろし新作を白井晃が演出するムリな組み合わせで玉砕。ママゴトのフォーマット活用し自由に設定やストーリー膨らませる展開も、力入った直球演出でヒリヒリ感。公演後トークの前田×堀尾バトルは興奮。

ハイバイ / て

2008年6月22日14:30 駅前劇場 岩井のミサ時の理不尽経験モチーフ、古舘寛治がKY牧師=適役得るも抑え気味。通夜と葬儀時の家族関係描くが同じ場面繰り返しは難産の証か。ラストのまとめ方流石。永井若葉が祖母役奮闘。次女で上田遥起用嬉しい。

河井克夫 / 猫と負け犬

2008年2月29日初版 メディアファクトリー 30代の独身女子ノブコに未来から送られてきた猫型ロボットが活躍するドラえもんパロディ41話が圧巻。ノブコのキャラ設定絶妙で、日常の悩み・感情やエピソードがリアリティあり面白い。構図的にキャラ者との相似も。

青山七恵 / やさしいため息

2008年5月30日初版 河出書房新社 芥川賞受賞後第一作は社会人5年目の交友関係ない女性を主人公に、行方不明だった弟と再開、日々の出来事が嘘も交え記録するノート面白い。弟の友人とのしょっぱい恋愛もいい。併録短編は上司の子との交流描く佳作。

空間ゼリー / I do I want

2008年6月18日19:30 サンモールスタジオ 大学漫画サークル舞台に支配の構図を残酷にみせ成功。コミック、スナック菓子散乱させリアリティ。対立にしたたかに振る舞うも限界に向かう展開見事。厳しい先輩役で岡田あがさが爆発。塚田まい子もラストに見せ場。

流山児★事務所(作:ごまのはえ×演出:天野天街) / 双葉のレッスン

2008年6月15日14:00 ザ・スズナリ ごまのはえと天野天街の組み合わせが意外なほど相性よく大成功。ホラーな豪邸を舞台に迷路のような邸内で迷う展開で似た場面繰り返しながらも微妙に変化が起きる展開が見事。ダンス場面の処理もクセ抑え格段に向上。

唐組 / 夕坂童子

2008年6月14日19:00 新宿花園神社 読売新聞連載「朝顔男」と同一主人公六郎の下町ものは見事な叙情性。トイレ用品を多用する幼児性爆発で嬉しいくだらなさ。1時間40分の小品ながら、豊かなイメージの渦に酔う。赤松由美が輝き、藤井由紀と二枚看板。

中野成樹+フランケンズ、の短々とした仕事その3 / 夜明け前後

2008年6月14日13:00 ストアハウス サローヤン「おーい、救けてくれ」語意訳はアートに抽象的で明快さに欠けた。テキサスの牢屋舞台で全体に暗く役者の表情も見えず物足りなさも。照明変え下西啓正書き下ろしの前夜挿話も大人しめ。おまけで音楽演奏。

乞局 / 杭抗(コックリ)

2008年6月13日14:00 こまばアゴラ劇場 平和島クロニクルは過去現在未来を戦犯収容所から放置自転車回収所、闇の人工受精施設と場の怪しさ圧倒的も、時間軸前後するシャッフル=細切れで消化不良。木引優子や墨井鯨子の出番少なく、松村翔子の降板も残念。

adieu/アデュー / 125日間彷徨

2008年6月12日19:00 新宿ゴールデン街劇場 笠木泉の注目ユニット第二弾は、Jオルーク「ユリイカ」使用の映像シーン面白いが、物語にこだわりベタな味わい。姉妹で田中夢ら充実キャスト。東俳など固有名詞にセンス。自殺サイトや借金エピソードで中途半端感。

動物電気 / すすめ!!観光バス

2008年6月11日19:30 駅前劇場 伊豆舞台にこれぞ動物電気、負け組ほのぼの芝居が出色の仕上がり。温泉ホテル経営者、辻修の妹役で田中あつこ起用が大成功。小林&政岡演ずる両親と旅行中のニート青年に暖かく接する女子大生演じた國武綾も魅力的。

川上弘美 / 風花

2008年4月10日初版 集英社 新作長編は文壇のニューリーダーとしての責務からやるべき仕事をした印象。夫に浮気されている女性のゆりを主人公に、心情の揺れ、生活の変化を描くも、手堅さ目立つ。持ち味出るファンタジー性は後退で不自由さも。

角角ストロガのフ / 鮮やかな食卓

2008年6月8日13:00 明石スタジオ 角田ルミが仕掛けたユニット第一回公演は意外に健闘。舞台上に複数場面置いて、怪しい父と娘の食事場面を進行役に展開。幅広い劇団から集めたキャスト魅力だが、角田登場で関係あった男たちで子を育てる挿話が最高。

DULL-COLORED POP / 小部屋の中のマリー

2008年6月7日14:30 タイニイアリス 哲学思考実験「マリーの部屋」から着想得た新作は、白黒小部屋に監禁され育った少女の研究施設での日々描き関係者群像劇も面白い。ヒロイン演じた清水那保天晴れ。劇中背景壁に色つけるライブペインティングも奏功。

ZOO(作:林灰二×演出:土屋亮一)

2008年6月5日19:00 神保町花月 OiSCALEとシベ少の異色組み合わせ実現の吉本芝居はヨーロッパ企画風コメディ。無人島に漂着した者たちのサバイバルゲームで随所に笑い満載。あんじが色気ある役どころこなし、ゆったり感&しずるなど絡んだ。

THE SHAMPOO HAT / 立川ドライブ

2008年6月3日19:00 シアタートラム 坂井真紀を迎えてのキャバレー悲劇は膨らみない直球プロットで危険な薄さ。ドライブシーン鮮やかで、新入り2人など女優陣健闘も、黒田大輔らは残念な起用法。前作に続き主演の赤堀雅秋はウブな警官演じたが未達感。

快快(faifai) / Chotto Dake YOn〜

2008年6月2日20:00 右側二軒目 10名限定の家公演はDJで談笑後に出し物オンパレード。が、交通事故トラブルからユニット内のトラブル勃発でマジなケンカ、最後はYOnちゃんの金策電話で収拾、タイトルパフォーマンスからドリフな大団円で興奮の一夜。

地域の医療を守るのは誰か〜夕張・医療再生二年目の課題〜

TV

2008年6月1日22:00 NHK教育 財政破綻した夕張で地域医療の再生に取り組む村上智彦医師の経営努力と残酷な現実。訪問診療にシフトするも老朽化施設の光熱費重く、市との必死の交渉迫力で全国自治体病院問題の縮図描いて見事なドキュメンタリー。

ワワフラミンゴ / 長春:ぐあいが悪くてお休み

2008年6月1日16:00 下北ファインホール 初の再演は珍しく主役がきちんといる45分の小品で北村恵が存在感。フリンジも本分類など憎い味付け満載で持ち味十分。窓開け外気入れ休みの日の空間を巧みに演出。自然光が効果的なファインホール閉館はホント残念。

ゴキブリコンビナート / いつかギトギトする日

2008年6月1日13:00 新小岩劇場 サザエさんの登場キャラ使い暗く過激な闘争劇。危なく狭い空間を役者が走り回り一部観客はびしょ濡れ。横畠愛希子が驚きの客演。青ジャージのワカメ役で若人あきこが体当たりの熱演。ただ、東芝なら原発も語るべし。