2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧
2008年1月26日19:00 櫂スタジオ 祖父江里奈&加藤あやなの女の子ユニットは、祖父江脚本作を国分寺大人倶楽部の河西裕介が演出し、3人の女性のあけすけな会話が刺激的。一途な恋愛しているコの山本モナ批判に対し不倫中の女が反発する場面面白い。
2008年1月26日17:00 新宿ゴールデン街劇場 内田慈に山中、中川と豪華キャスト揃え、岩井演ずる芸術家の栄光と挫折を切なく描き大成功。コンビニ店員との理不尽なやり取りで持ち味爆発。自分の思いを伝える難しさ、可笑しさを絶妙に演じて見せ鋭いリアリティ。
2008年1月26日14:30 ザ・ポケット 天井ばかり見て過ごす寝たきり独居老人を三田村周三が好演。奇跡的に動けるようになり本当に大切なものに気づく骨太プロットも奏功。主人公が思い寄せるヘルパー役の麻丘めぐみも絶妙。マーク義理人情が堅実な仕事。
2008年1月24日19:00 シアタートラム 夏井孝裕帰国後第一弾は天皇家をモチーフに女性天皇の残酷なさだめを窮屈な動きで象徴的に描くが、見る側にも窮屈さ強いる皮肉。舞台に横一列に役者並べ、一部コミカルな動きに救いあるも開放感なく、退屈感否めず。
2007年12月15日初版 駒草出版 オールナイトニッポン人気企画「今、マンガ家さんに会いに行きます」単行本化は、聞き手のキャラの面白さも出て成功。二ノ宮知子、山本直樹、こうの史代、星里もちるに、しりあがり寿らとの対談も詰め注釈含め充実。
2007年9月25日初版 新潮社 芥川賞候補の表題作は鶴川の女友達宅に転がり込み居候する30男の生活描き、自身の生き方宣言。無職でも将来の不安ない自身を考察。併録は誰にも知られず飛び降り自殺図る美人女性の最後の時間を描き不気味な実験性。
2008年1月20日16:00 世田谷パブリックシアター 10周年記念公演は立体的な映像空間設けテンポ早く次々繰り出すイメージ攻勢に圧倒の集大成。境界線テーマに大人数のユニゾンも決まりまくるスケール大きい作品に仕上げ感嘆。大胆な衣装含めユニットの総合力も…
2008年1月20日13:00 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール 井手茂太振付「かみなりむすめ」と康本雅子振付「さんねんねたろう」2本立ては相手主役に2人ダンス。鬼の女の子と康本がマッチし楽しい1本。寝太郎は井手のコミカルさ生かし康本独舞も満足。ミラーボー…
2008年1月19日18:00 こまばアゴラ劇場 朝起きたら夫婦になっていた男女とその関係者の不思議なやり取り描く1時間作が全国8か所で制作、その青森版はナベゲンの畑澤聖悟も出演し津軽弁も全開。笑いを豊富に面白企画で、コマ設定も新しいが短期公演残念。
2008年1月19日14:00 駅前劇場 代表作再演は創意あふれた力強い演出で、美浜原発事故で被災の「エンゲキ」の成長を描きパワー見せつけた。劇伴も素晴らしく、新人多くても菜月チョビ、丸尾、オレノの中核3人が要所で奮闘。客演の政岡泰志も機能。
2008年1月18日19:30 ザ・スズナリ エウリピデス「メディア」を大胆再構築。山口百恵のヒット曲メドレー流す試みいいが、全体に面白みに欠け、眠たい展開はいただけない。もっと脱線してよし。彼らには日本の第三の新人辺りの世界観がしっくりくるか。
2008年1月17日19:00 シアターコクーン 旗揚げ作の代表作三演は妻夫木聡を主役に迎え広末涼子も機能。小劇場の実力役者をアンサンブル的に使用は贅沢過ぎだが、蒼き狼と中国製品が世界を席巻した歴史重ね東洋と西洋の覇権の構図も見える重層的戯曲が輝く。
2007年4月30日初版 朝日新聞社 福岡、佐賀、長崎3県をまたいだOL殺人事件の真相は、人間のナマナマしい欲望を浮き彫りに。悪人が次々に登場し、ツーショットダイヤルが結ぶ人間の裏の顔、社会悪も露骨に描き刺激的に展開し、新境地で大きな成果。
2008年1月14日14:00 シアタートラム 地方都市のそば屋舞台にKAKUTAの良さが出た佳作となった。客演の筒見真理子が性同一障害の長男という難しい役どころを芸歴の深み生かし熱演。様々な問題を抱える家族を描き、演劇への真っ直ぐな思いが伝わる作風で成功。
2008年1月13日14:00 銀河劇場 九州北部の空港問題を絡め伝説の国内機YS-11描く代表作再び。完全着ぐるみで擬人化しエンタメに昇華。サービス精神旺盛、真摯な情報収集活動ぶり感嘆だが肝心のスカイマークの黒字化後の赤字転落、経営苦戦ぶりは皮肉。
2008年1月10日19:30 こまばアゴラ劇場 岸田賞受賞第一作再演は同時多発会話など初期青年団の特徴前面に出た格好。家出て旅館で暮らす作家と娘、新しい妻の関係描く作品も尖った演出ばかり目立つ。志賀廣太郎ら豪華役者陣も後ろ向き横向き多く欲求不満も。
2007年11月15日初版 文藝春秋 鈴木孝一、高橋一清という2人の編集者と小説を生み出していく若き中上健次の苦闘を描いた力作は、芥川賞受賞前夜のエピソードが秀逸。中上自身が意識した「パッシング」、差別の記憶、紀州の空気感も巧みに載せた。
2008年1月6日15:00 日本橋R/H/B Wink×マゾンナのミックスやPerfumeがふんだんに使ったDJなど、持ち寄り感満載のイベントで、ライブも意外なほど豪華で盛況。当日会場で配られた特製溺死ジャーナルDEATH+NOTE(8p)が嬉しい。ミック博士のミニコミも完成…
2008年1月5日15:00 THEATER/TOPS ネットゲーム内の中と、プレーする者を境界曖昧に描く試み面白く、ポップな舞台美術もうまいが、プロット弱く全体パワー不足。日下部そう、松浦和香子、多門勝、金子岳憲ら注目役者揃うも地味キャラ設定で魅力低め。
2008年1月4日19:30 駅前劇場 女子高生殺しの死刑囚の脳内探る遺族の物語は現代性抜群で切り口鋭くタブーなき大胆展開。葛木英がドロンジョ好演。ラム(板倉チヒロ)、綾波レイ(奥田ワレタ)など人気キャラ巧みに操り、前作に劣るが好調は持続。
2008年1月2日19:00 アトリエヘリコプター アングラのニセモノで2本。岩井の寺山挑戦は重さ強調。ライブ時MC嬉しい復活で前田黒田齋藤岩井。前田の唐×桟敷童子風は白塗り黒田大輔大活躍。前田車椅子老人が内田慈追いかけ暴走。終演後に黒田もちつき大会。
2007年12月10日発行 HEADZ 佐々木敦編集長による新雑誌創刊号は、徹底詰め込みの強烈レイアウトに驚嘆。カルチャーシーンの多ジャンルから注目クリエイター揃え散りばめるも、色遣いが派手で読みにくさ強烈。居酒屋文芸批評談義が面白さ最高。