2008-01-08から1日間の記事一覧

高山文彦 / エレクトラ 中上健次の生涯

2007年11月15日初版 文藝春秋 鈴木孝一、高橋一清という2人の編集者と小説を生み出していく若き中上健次の苦闘を描いた力作は、芥川賞受賞前夜のエピソードが秀逸。中上自身が意識した「パッシング」、差別の記憶、紀州の空気感も巧みに載せた。