2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

角幡唯介 / 空白の五マイル

2010年11月22日初版 集英社 大宅賞受賞作は決死覚悟のチベットはツァンポー峡谷挑戦記。キントゥプ、Kウォードら1900年頃の先人達の幻の滝巡る記録充実で93年のカヌーイストの死も詳述。寒波の中を自ら空白地帯に挑む後半の危うさも臨場感抜群。

城山羊の会プロデュース / メガネ夫妻とイスタンブール旅行記

2011年5月26日19:30 こまばアゴラ劇場 ペットを亡くした夫婦を石橋けい&鈴木浩介が演じた神経衰弱コメディは恐さ抜群。隣人など登場人物すべてがメガネで登場。妄想爆発でペットの死因や浮気の事実の有無さえも曖昧。古舘寛治&永井若葉の夫婦も不気味。

ニッポンの工場 2011-2012

2011年6月2日初版 東洋経済新報社 160ページ広告なしの1冊丸ごと工場本は見学や鑑賞情報満載。しりあがり寿の弥次喜多もの3本も挿入。前田司郎インタビューでは五反田の町工場がアトリエに変身する様を紹介。いまはなき東邦製作所の実態も明らかに。

ネットワークがつくる放射能汚染地図〜福島原発事故から2か月〜

TV

2011年5月15日22:00 NHK教育 放射能研究者の木村真三博士や岡野真治博士と福島県内2000キロを走破しデータを採取して回った記録が衝撃的。原発20キロ圏外の避難先でもホットスポット多数存在、セシウムなど各種放射性物質の高い数値紹介して意義。

平田オリザ演劇展(青年団「マッチ売りの少女たち」)

2011年5月15日19:30 こまばアゴラ劇場 別役実の初期傑作戯曲群を巧みに楽しく料理した人気作が篠崎祥司&大崎由利子で復活。コミカルな不条理に社会風刺も滲ませ凄み。市の戸籍係から来た3少女を木引優子、荻野友里、鄭亜美が演じたが木引が出色の出来。

唐組 / ひやりん児(こ)

2011年5月14日19:00 明治大学駿河台キャンパス陽だまり広場 中止の水戸公演代替で「東日本大震災お見舞い公演っ」が実現。豆腐屋の男を主人公に、唐十郎も久々に歌って潜っての大サービス。学生も多く詰めかけトークゲストに中沢新一ら呼び原発1号機の見立…

渡辺源四郎商店 / あしたはどっちだ

2011年5月8日13:00 ザ・スズナリ 問題作「どんとゆけ」続編はバット持ち寄り合法仇討ち執行の現場。執行の順番で繰り上がった男の意気そがれ、多数決で微妙になる展開を想像力豊かに仕上げて再び成功。子ども殺された母親の殺意も生々しく描き出色。

Di-remma創刊企画 スカートの裾まつり

2011年5月5日15:00 アトリエヘリコプター 坊薗初菜のリーダーシップ発揮できずシンポジウムも中途半端。むっちりみえっぱりパワーも生きず残念。各回違う番組とした点が裏目。映画も笑い生めず。ただ、プーチンズ安定感さすが、宮部の自室インスタも天晴れ。