2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

シベリア少女鉄道 / たとえば君がそれを愛と呼べば、僕はまたひとつ罪を犯す。

2017年5月30日20:00 赤坂RED/THEATER きっかけ待つ者描く新作は姉の手術巡る三姉妹に刑事や記者登場しミステリー風味。後半持ち味全開できっかけ間違えまくる展開に会場爆笑。篠塚加藤の悲恋軸だが三女で小関えりかや雑誌記者の佐々木ゆきら次世代活躍。

M&Oplaysプロデュース / 少女ミウ

2017年5月28日14:00 ザ・スズナリ 岩松了作演出作は福島原発事故の悲劇を幹部家族の視点で描いて異色。堅苦しい斜陽食卓疲れるが、テレビの報道番組場面は人間味あり局の人間関係も面白い。若手中心の役者陣は全体低調だが岩井七世の局側キャラ健闘。

うさぎストライプと義父ブルースブラザーズ / バージン・ブルース

2017年5月21日14:00 こまばアゴラ劇場 2人の父親と歩くバージンロードの設定にリアリティ。志賀廣太郎が巨乳男の役どころ愉快も走馬灯な展開切ない。学生運動エピソード効果的で、男役も演じたボーイッシュな娘で小瀧万梨子好演。父と娘の想い溢れ感涙。

青年団リンク キュイ / TTTTT(「人柱が炎上」「景観の邪魔」「非公式な恋人」)

2017年5月12日19:30 アトリエ春風舎 ゲスト演出家3人招いた企画の勝利。橋本清演出作は過疎化進む近未来の東京の土地神の話も3人の巧みな動きで見せ流石。鳥山フキ担当作はワワフラ2人に黒木多賀機能し面白み発揮も女性専用都市の設定は難易度高め。

町田康 / 珍妙な峠

2016年11月20日初版 双葉社 「小説推理」連載作は「バイ貝」に続く買い物テーマの変形小説。全体長くホームパーティに向け買いそろえる展開で途中冗長な面あるも、終盤の一軒家購入からは面白く、強みの作風も威力発揮し不気味な世界感も奏功。

マームとジプシー / Sheep Sleep Sharp

2017年5月7日17:00 LUMINE0 青柳いづみ主役作は炭坑町舞台に陰惨な展開でも欧風調度配しカフカ鼾のオルタナ劇伴もよく新境地。羊は白、眠りは黒、最後は赤と衣装変え、厳しい宿命抱えた姉妹を不気味に悲劇へと突き進むが微光見せる結末効果的。