2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

指輪ホテル / YIN&YANG(CANDIES - girlish hardcore & Please Send Junk Food)

2007年3月31日18:00 森下スタジオ 世界巡ったCANDIESがPSJFとカップリング。10人超の美女による陰と陽のコントラストが東京で炸裂。大胆に派手に動き圧倒。2作とも仕上がり文句なしもトーク低調。最後レビュー入れてのフィナーレ希望。(やま)

ニットキャップシアター / お彼岸の魚

2007年3月31日14:00 駅前劇場 母の失踪で10年ぶりに実家に戻った娘が体験する不気味なズレ。記憶のあいまいさ、妄想の恐さ。八時半の長沼久美子の魅力爆発、ヒロインの声演じた朝平陽子も迫力でバランス。前半凡庸な印象もラストのカオスは圧巻。(やま)

田原総一朗 / テレビと権力

2006年4月20日初版 講談社 自伝的作品は岩波や12ch時代やATG監督経験など興味深い話が連発。清水邦夫、新宿アングラ勢と交流が生々しく時代感覚抜群に面白い。後半は朝生やサンプロに終始し思想的変遷退屈も、裏事情や真相ズバリ書く姿勢は評価。(やま)

BATIK / ペンダントイブ

2007年3月29日19:30 世田谷パブリックシアター 3年ぶり新作は全身痙攣させ、叫び、「育ちゃん」と名前呼ぶ幼児のイメージ鮮烈。10人のダンサー動き激しく後半の群舞圧巻。原っぱイメージし、緑の雪大量に降らせ迫力のステージング。トークゲスト矢内原美邦…

山田詠美 / 無銭優雅

2007年1月31日初版 幻冬舎 花屋で働く42歳の独身女性=慈雨の荻窪〜吉祥寺な中央線での恋をユーモラスに描いて、壺井栄ら名作の引用を見出し的に使い作戦勝ち。恋愛相手の予備校教師=栄の前代未聞な喋り方で驚く。姪2人も楽しく家族の物語。(やま)

ラックシステム / おたのしみ

2007年3月26日19:30 ザ・スズナリ 大阪弁にこだわり、昭和な生活史をわかぎゑふが描くシリーズ新作は、画家と戦後の復員と日系米兵を絡めウェルメイド。出来すぎで甘めの展開で全体にパワー不足感あるが、傑作「お正月」以来続く金字塔の継続を希望。(やま)

off nibroll / public=un+public Vol.2 in Asia

2007年3月25日18:00 BankArt studio NYK 日本中国台湾のアーティスト集う3部構成は前半映像出ないミス残念も水の使い方効果的。矢内原自身加わったラストの表題コラボ作は見事。地震で地続きとなった近未来コンビニ舞台にダンサー総出で倉庫内異文化交流。(…

モッカモッカ / バッタが邪魔で乳首が見えない

2007年3月25日14:00 OFF OFFシアター コントライブ第2弾はゲスト中村まことの残酷な起用法に笑いも半減。コメディでの加藤啓の限界も。辻修の潜入ビデオはコンビニに英会話教室にと今回も絶好調。ブルースカイ作はブラピのマネージャー戸惑い描き成功。(や…

ISU世界フィギュアスケート選手権2007

2007年3月23日9:15 東京体育館 注目の女子シングル、ショートは午前と夕方6時からで各国代表の総勢40名超の美技に酔う。前半欧州勢中心に2回転ジャンプで転倒目立つも、後半は浅田ミスあったが、キムヨナ、安藤美姫、コストナーらPB連発で魅了。(やま)

スロウライダー / アダム・スキー

2007年3月21日15:00 三鷹市芸術文化センター星のホール 折口信夫の弟子たちの異常な師弟愛ぶり、異形の執着さ描くホーラー作再演は夏目慎也&金子岳憲が健闘。星のホール大改造評価も観客に終始緊張を強いる演出は難。生萩=山口奈穂子、女=渡辺いつか加え…

KUDAN Project / 美藝公

2007年3月20日19:30 ザ・スズナリ 待望の2人芝居シリーズ完結は筒井康隆原作使い映画への熱きオマージュ。詰め弱く完成途上だが古典映像大胆活用し天街ワールド。何より小熊ヒデジ&寺十吾の芸達者ぶりに感服。指耳口鼻酷使し汗まみれの熱演に感動。(やま)

五反田団 / いやむしろわすれて草

2007年3月19日19:30 こまばアゴラ劇場 若草物語な傑作再演は前田出演以外にキャスト変更ないが笑い減らし演出きめ細かくシリアス路線で新国立へ向けたウォーミングアップ?作品のよさ認めるがウェルメイドで新劇的で残念。脱力演出こそ五反田団の持ち味。(…

オールツーステップスクール→アデュー / アデュー

2007年3月18日15:00 BankART NYK studio 2F gallary B 笠木泉自ら作・演出も行った新ユニット始動公演は、歌シーンに写真スライド上映はヤられた感。高山玲子、本多麻紀、細江祐子、渡辺道子の4女優を揃え雀卓囲み意外性満点のパフォーマンス。佐藤沙恵テル…

三月大歌舞伎 通し狂言 義経千本桜(木の実/小金吾討死/すし屋/川連法眼館/奥庭)

2007年3月17日16:15 歌舞伎座 夜に入ると木の実からすし屋まで世話物。実は維盛的強引さでもはや筋が繋がらない。仁左衛門のいがみの権太がひょうきんに上方言葉で抜群。改心のヤクザ者が父に刺される皮肉じわり。川連&奥庭でマンネリ菊五郎狐。(やま)

三月大歌舞伎 通し狂言 義経千本桜(鳥居前/渡海屋/大物浦/道行初音旅)

2007年3月17日11:00 歌舞伎座 2カ月連続の通し狂言は評価も同演目は頻繁に上演され、登場キャラもバラバラで通しの意義低いか。逃走の身の義経一行を亡霊な知盛=幸四郎が狙う展開で船宿の雰囲気面白いが典侍の局=藤十郎とのやり取りに冗長感。(やま)

ハイバイ / おねがい放課後(プレビュー)&ヒッキー・カンクーントルネード(再演)

2007年3月16日19:30 アトリエヘリコプター 端田新菜不在痛く、薄く眠い再演に続くプレビューに衝撃。内田慈=マドンナ嬉しいが、蜷川な演出家役で登場の古舘寛治に尽きた。空気変え、とんでもマクベス披露。年4歳年取る奇病持つ志賀くんの気弱キャラも唸る…

野鳩 / 君は人のために死ねるか

2007年3月15日19:30 駅前劇場 O・ヘンリー作「最後の一葉」モチーフに切ないはずの病院ものだが、全体パワー不足。シベ少&白井劇団客演陣なく出演者数少なめで佐伯ちさ子が男役回るミスキャスト。ギャグも冴えず、得意の純な情感も出せず失敗。(やま)

竹中治堅 / 首相支配

2006年5月25日初版 中央公論新社 90年代からの政局の歴史を簡潔にまとめ読みやすいが、肝心の首相支配の説明にムリ。オビの「小泉が強いのではない」の現実との相違が皮肉。参院の力が増した点は明快だが、派閥無視は首相に決意なければ難しいか。(やま)

劇団八時半 / むかしここは沼だった。しろく

2007年3月10日15:00 こまばアゴラ劇場 考古学チームの苦闘を描き、劇団の姿と重ね悲哀。評価ないまま掘り続ける辛さ、活動の中で生じる人間関係の亀裂。鈴江俊郎自身がリーダー演じるもシリアスにならずドタバタ演出。トークゲストに前田司郎招き低姿勢。(…

綿矢りさ / 夢を与える

2007年2月28日初版 河出書房新社 芥川賞受賞後初単行本は子役から芸能界入りした少女=阿部夕子の半生を描く長編も通俗小説に堕した印象。中盤までは日々の描写や些細なエピソードに上手さ見せるも、ラストの展開などは20年前の小説と思うほど陳腐。(やま)

青年団リンク・東京デスロック / 東京デスロックのアトリエ公演 unlock#1

2007年3月7日19:30 アトリエ春風舎 実験作連発した多田淳之介が、実験作の前段階も含めて見せる魅力的な企画が成功。ISPからの連想楽しく池袋からの映像も爆笑。Wiiにつなげる展開も見事。この日導入のバラシ場面も効果的で舞台裏覗く楽しさに興奮。(やま)

大谷能生×木村覚 /「映された」身体表現にみる戦後から現在までのアートの諸相とこれから

2007年3月6日10:00 東京国際フォーラム ホールD1 平日朝からのトークセッションはジャズとダンスそれぞれに複製の可能性、影響度探る大胆な試み。アイラー「ゴースト」フルで流し緊張感抜群。土方巽のレア映像多数流し暗黒舞踏の扱い確認。手塚夏子稽古映像…

空間ゼリー / ゼリーの空間

2007年3月5日19:30 シアターグリーンBOX in BOXシアター アップフロント&オデッセーがついに金脈発掘。担任の女教師が自殺したクラスの女生徒たちの姿をヒミツ絡め描き会心。全編にわたり制服姿の若手女優並べて、シリアスで残酷な現実、人間関係を丁寧にこ…

ほうほう堂、ユルガリ、他 / "ダンスダンスダンス" サンハートダンスナビ

2007年3月4日14:00 二俣川・サンハートホール 場内凍らすユルガリのぶっ飛びパフォーマンスに拍手。風船大量にまき散らしてダンスも破天荒。ラップも嬉しい2曲披露。ちょっと不気味なほうほう堂は進化したズレスポンス。この演目ではこれまで観たベストの出…

庭劇団ペニノ / 笑顔の砦

2007年3月3日19:30 駅前劇場 地方港町のアパート2部屋並べ漁師と介護者のすれ違いロマンス。料理シーンふんだんも舞台設営難あり見切れまくり。被介護老婆役でマメ山田が好調続くが、兄貴分的漁師演じた唐組の久保井研が素晴らしくブレイクか。(やま)

ニブロール / No direction。

2007年3月3日14:00 パナソニックセンター東京 有明スタジオ 待望新作は舞台と客席の境界曖昧な空間でチーム力発揮。9人のダンサーが演劇的台詞吐くも高橋啓祐の映像が強力で主従逆転。両者分離して見せるべき。音楽で新加入スカンク頑張るが挑戦過剰な作品は…