2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

藤田貴大 / おんなのこはもりのなか

2017年4月13日初版 マガジンハウス 「an an」連載の女子への偏執愛綴ったエッセイ軸に「口内炎を見たい」「鼻水に取り憑かれる」変態エピソード満載。劇団公演の最中も続いた連載に臨場感も。劇団関係者を実名で登場、欧州ツアーの様子も興味深い。

ミナモザ / Ten Commandments

2018年3月28日19:00 こまばアゴラ劇場 原子力学ぶ者を取材した新作は伏せた部分多いのか、言葉話さなくなった劇作家の生活を中心に描く70分。ユダヤ人物理学者レオ・シラードの十戒軸にマンハッタン計画に絡む話面白く、この部分膨らましたもの見たい。

タイムライン(作・演出:藤田貴大、音楽:大友良英、振付:酒井幸菜、写真:石川直樹)

2018年3月25日13:00 白河文化交流館コミネス大ホール 豪華メンツ揃った注目公演の再演はふくしまのフツーの中高生によるミュージカル。素朴でややバタバタ感あるも、朝、授業、白昼夢、午後、帰り道、翌朝の6章のイメージ豊か。ラスト日常風景の映像入れた…

ミロコマチコ / いきものたちの音がきこえる

ART

2018年1月20日-4月8日 世田谷文学館 若手絵本作家の勢い出た展示で大成功。大作「ヘラジカの森」はじめ動物たちが色彩豊かに立体感抜群に描かれ圧倒。文学館入り口含め会場全体作り込む気持ち入ったインスタレーションで、制作途上の空間用意も嬉しい。

阿部共実 / 月曜日の友達

2017年9月-18年2月初版 小学館ビッグコミックスピリッツ 2巻で完結の意欲作は中学1年生の男女の恋愛に至らない月曜夜の秘密の交流描き成功。大人びたモノローグに違和感あるが、姉妹や兄弟の微妙な関係の挿入もうまく、海辺の町で黒と白の巧みなコントラス…

範宙遊泳 / もうはなしたくない

2018年3月8日14:00 早稲田どらま館 待望新作は友人3人が集うドールハウスな部屋舞台の意欲作。勤務先で目撃した妻と不倫女の修羅場を熊川ふみのバービーと島田桃子のリカちゃんで再現も他人事でなくなる展開巧み。ただ消化不十分で策に溺れた印象も。

あひるなんちゃら / 今度は背中が腫れている

2018年3月2日19:30 駅前劇場 背中腫れる奇病が流行るオフォス舞台の不条理コメディが奏功。堀靖明のツッコミ芸に磨き、宮本奈津美も楽しい演技健在だが、占い好きの社長が社員の出世占う展開恐すぎ。自信過剰で休み取れない男含めブラック風味。