2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

月に吠えよ、萩原朔太郎展

ART

2022年10月1日~23年2月5日 世田谷文学館20世紀初頭に下北沢に住み詩作続けた朔太郎の原稿やノートを展示。現代の美術家や漫画家による朔太郎作品面白く、松本大洋「東京の青猫」に感動、金井田英津子「猫町」も新鮮。TOLTAの体感作品なども嬉しい。

祈り・藤原新也

ART

2022年11月26日~23年1月29日 世田谷美術館「メメントモリ」など旧作も一挙展示する50年の強烈な旅の軌跡。アジアの地べたで捉えた写真中心に250点以上の作品群で香港の民主化デモ、渋谷ハロウィンも並ぶ。終盤の三浦百恵、小保方晴子、伊藤詩織に興奮。

藤本タツキ / さよなら絵里

2022年7月9日初版 集英社母の死に向かう日々を映像に残し公開した少年が出会った謎の女の子、絵里との交流を得意のタッチで描いて成功。映画のようなコマ割り効果的で、2人が新たに始める映画づくりが強烈。全体に漂う死のムードもマッチ。

あひるなんちゃら / エンケラドスの水

2023年1月20日15:00 駅前劇場20年2月以来のリアル公演はノーベル賞受賞の嘘を真に受け北欧へ行く展開で、研究室での駄弁楽しい。マイムや時間軸説明する演劇の約束ごとネタが最高。ワタナベミノリ起用嬉しい。値上げ許容もチラシ劣化は残念。

宇佐見りん / くるまの娘

2022年5月30日初版 河出書房新社芥川賞受賞第一作は17歳のかんこ軸に問題ありまくりの両親もつ家族描く激しい中編。久しぶりの車中泊旅行で浮き彫りになるキツい状況に圧倒される。北関東の情景描写よく、中学受験の際の父のスパルタぶり印象的。

艶∞ポリス / 恥ずかしくない人生

2023年1月12日14:30 新宿シアタートップス主役女優が怪我で降板の労作は留置所舞台にダメ女子たちの生態面白い。関絵里子演じたヒロインはじめ留置担当官の人間関係凄まじくパワハラの嵐も、したたかな新米女子演じた里内伽奈光る。終盤ラップの展開が最高。

今村夏子 / とんこつQ&A

2022年7月19日初版 講談社2年ぶりの新刊は中華料理屋舞台にカンペないと応対できない女性描き、絶妙な変化球が効くコミカルな表題作などクオリティ抜群の4編。いずれも愛すべき凡人をシニカルに毒も混ぜて描いてもマイルドな読後感は流石。

いちげき

TV

2023年1月3日21:00 NHKクドカン脚本の正月時代劇は幕末舞台の泣き笑い青春エンタメ。染谷将太、町田啓太ら演じる農民特殊戦闘部隊の薩摩藩士との闘いに興奮。伊藤沙莉が流石のアクセント。女郎ら2役演じた西野七瀬のヒロインぶりに感動。