2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

青木理 / 情報隠蔽国家

2018 年2月28日初版 河出書房新社 現役自衛官や元公安調査官の告発による情報隠蔽の実態暴き前川スキャンダルの内情描き迫力。サンデー毎日連載コラム挟む構成は難だが、自衛隊の漏洩犯探しや暴力団と取引し大量の麻薬輸入許した道警の失態にも驚く。

東葛スポーツ / ほしゅのリゾート

2019年2月21日20:00 3331アーツ千代田ギャラリーB 保守一色に染まった都心ホテル舞台に右寄りネタ満載の異色作はしじみ起用が大成功。歴史修正でAV経歴もAV機器メーカー勤務に変える自虐ネタに拍手。全員サングラス着用残念だがチェル出演者多めでラップに冴…

上田岳弘 / ニムロッド

2019 年1月28日初版 講談社 芥川賞受賞作は仮想通貨モチーフの不気味な青春小説。データセンターで働きビットコイン採掘任される主人公と元同僚、金融機関勤務の恋人との関係を軸に物語展開も、途中に挿入される駄目な飛行機紹介がアクセント。

シベリア少女鉄道 / いつかそのアレをキメるタイム

2019年2月19日18:00 赤坂RED/THEATER 「下町ロケット」など池井戸作品世界パロディは具体的な情報なくても進行する批評性鮮やか。トラクターと思わせといて実はスニーカーつくったりする展開面白く、体型的に似てない浅見紘至の阿部寛のモノマネ芸最高。

渡辺源四郎商店 / シェアハウス「過ぎたるは、なお」(作・演出:畑澤聖悟、工藤千夏)

2019年2月8日19:00 こまばアゴラ劇場 近未来のグループホームが舞台の新作は2人の往復書館で台本仕上げた労作。環境破壊された世界で育ての親のヒューマノイドを頼る体制側と反体制側に分かれた兄弟の再訪描くSFは妄想感高め。まりりんの挿話で笑い。

松尾スズキ / 「大人計画」ができるまで

2018年12月15日初版 文藝春秋 北九州での生い立ちから上京し下北沢に住み大人計画を立ち上げ、商業的にも成功した現在までの過程をつぶさに語り意義深い一冊。「イケニエの人」など激務で不満足だった作品にも言及。舞台裏ネタ満載で基調な証言。