2008年8月31日15:30 藤沢・遊行寺本堂 寺山修司「身毒丸」歌舞伎化は、主役演じた中島淳子の魅力十分でライに冒される過酷な運命描き成功。歌手起用はともかく説法師休場で魅力半減。開演前シンポは斎藤慎爾の寂聴話余計もシーザーの音楽ルーツ話に興奮。

2008年8月30日17:00 サンモールスタジオ 全寮制女子校舞台に夏休み前後の数日描き、生徒失踪事件の噂を交えるも、2年生など予想外に色もの的芸風に驚く。1年生の謎の同級生役のやじまさゆりにオーラ。3年生で部長と長身女子の関係はキャラ立ち含め奏功。

2008年8月29日19:00 シアターグリーン 若手６劇団競演は玉石混交。EM「小説の形」は岡田あがさ起用奏功し猟奇性抜群。あひる「ゴーテンノーベ」は知り合った女優3人の面白会話で金沢涼恵が魅力爆発。ア「クレイジー」は若手劇団の稽古場描き見事な脱線。

2008年8月28日19:30 アトリエヘリコプター 四方囲む観客席から見下ろす舞台上には衣服やゴミが散乱させ、コンビニと働く者たちの生活を複数場面同時に見せ大成功。現代病満載に古舘寛治や辻美奈子に古屋隆太＆野津あおい万引きネタも最高で皆が輝くミラクル。

2008年8月24日14:00 こまばアゴラ劇場 1年ぶり東京公演は舞踊2部構成。「三番叟」では専門的解説に続き男3人のテクノ系音楽に踊りまくる大胆な解釈。「娘道成寺」はきたまりの振付＆独舞でコンテンポラリーダンス新境地。京都造形コンビの勢い見せた。

2008年8月23日19:00 世田谷パブリックシアター 安藤洋子迎えた新作は料亭舞台に一転「和」の世界、和装ダンサーがコミカルに踊りまくり楽しい一作に。登場人物の人間関係つくり物語性、昭和映画な趣きも奏功。畳以外の広い空間も巧みに活用、タイトな照明も…

2008年3月19日初版 講談社 期待の長編は神と家族4人で次々語り手が変わる展開新鮮に傑作。大崎在住の中学生娘2人、姉のリオの語る部分が秀逸で、母家出時の妹との買い物、父との食卓コミカル。現代の処世術ふまえた学校での振る舞いも最高。

2008年8月17日14:00 ザ・スズナリ 超リアル日本家屋舞台にハーフ子役使った性教育が社会や道徳の各講で編成。久保井研が昭和な暴君演じ登場女性すべて苛める展開が物騒。犬扱い妻役五十嵐操、下着姿で子どもの水鉄砲攻撃受ける熊谷美香もエロさ満点。

2008年8月16日14:00 駅前劇場 旗揚げ作再演はオンボロアパートごと宇宙船となり地球崩壊→最後の人類たちの間抜けな攻防を描く喜劇でムリな展開に焦る。長屋のおばあちゃん役で柿喰う客の田中沙織起用は可愛さ満点。異儀田夏葉もダメキャラ好演。

2008年8月14日20:00 渋谷7th Floor 部活シリーズ新作はキャスト欠場を平本朝子が埋める苦しい展開。ピンクレディなど阿久悠中心の歌シーンは充実も振付に物足りなさ。大人計画の宮沢紗恵子起用嬉しく、抜群の臨場感さすがだが、上田遥の客席係は残念。

2008年5月28日初版 文藝春秋 直木賞受賞第一作は直球ライトノベルで、入学式当日の通学時の出会いから、実は同じクラス、何と親が再婚とＢ級マンガな展開に唖然。ファミ通刊２章に続く書き下ろし章は残酷しょっぱく受賞作家らしさ出たが長過ぎ。

2008年8月11日19:00 シアターコクーン 染五郎が青年松尾スズキを演じた自伝作は、楽しい歌シーンも盛り03年コクーン作舞台裏など身を削る傑作。高校教師役の大竹しのぶが狂気の演技。阿部サダヲの派手な歌舞伎役者ぶりも見事。劇団共同主宰者で池津祥子。

2008年8月9日19:00 ル テアトル銀座 18周年記念公演は過去作集大成のベスト版2部構成でガーリーな持ち味存分に大成功。伊藤井出山田佐藤篠崎のお馴染みメンバー5人に加え、初期メン山下飯田、フラ3人組、石川勇太ら総勢30人超に膨らみ舞台上を充実。

2008年8月9日14:00 こまばアゴラ劇場 夏のサミット登場の男だけの格闘技演劇新作は田舎の若者たちのイタい青春劇。ダムに沈む村の神社舞台に超常現象演出し村おこし図る若者の喜劇でＭＯＮＯ「きゅうりの花」パロディか。バカ追求も見る側も疲れる作風。

2008年月6月25日初版 新潮社 東京在住フリーターの姉と大阪在住の親近勤務の妹の確執中心に母と3人での南の島旅行が悲惨。失われた世代の姉のキャラ秀逸でワーキングプアな日常生活がリアル。北陸で暮らす父との会話面白く土産ネタなどで爆笑。

2008年8月4日19:00 お江戸上野広小路亭 チェルフィッチュ作リメイクは意外に原作忠実に演出工夫で勝利。集中豪雨＆雷鳴轟くなか、寄席という場を生かす芸人による語りという設定が奏功。客席と舞台の往来もユニーク。ミッフィーちゃんの挿話がやはり最高。

2008年8月2日19:30 アトリエヘリコプター 06年開催の好評イベント第二弾は休憩挟む2部構成で青年団役者陣が大活躍。松田弘子の学校の先生、天明留理子の精進湖女３人組など興味深い。前田幼少時の知多半島家族旅行のエピソードが工場の小父さんと絡め秀逸。

2008年8月2日15:30 THEATER/TOPS 深夜のファミレス舞台にホラ話、刑事の取り調べ絡めファンタジー。伊東沙保のウェイトレス、小説書く金沢涼恵輝くも歌舞伎町の女王様で奥田ワレタは不似合いか。男優でホラ男＝森下亮と焦るコック＝板倉チヒロ健闘。

2008年8月1日19:30 こまばアゴラ劇場 深井順子＆糸井幸之介コンビ最新作は、夕暮ＣＤショップや洒落交尾など性愛大胆に盛るオムニバス妙−ジカルが刺激的。会場中央にプール作り三方位観客が囲む異色舞台で声張り上げ熱唱。新井結香など客演も魅力炸裂。