2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

e.g.MILK / ふ と 透明 opaqueness

2008年2月24日15:00 アトリエ春風舎 珍しいキノコ舞踊団に入団決まった石川勇太の新ユニットは、彼の構成・演出によるモノトーンの洗練作でやや退屈。贅沢なダンサー揃えて完成度上げても、モモンガコンプレックスの鬼才・白神ももこの才能も殺し残念。

リージョナルシアター・シリーズ「着座するコブ」(作・演出:山岡徳貴子)

2008年2月23日14:00 東京芸術劇場小ホール1 岸田賞候補で注目の新作は、アドバイザーに高瀬久男がつき、杉山文雄や野中隆光、田中夢ら東京の役者と作り、寂れた商店街の古本屋舞台に派手さない渋い筋立て。2階のベッドが迫力。加藤ちか美術の具象素晴らしい…

毛皮族 / 遺骨のトットさん、ドブに落ちる

2008年2月17日14:00 駅前劇場 久々の駅前劇場でホーム的強みを発揮し町田マリー欠いても復活。これぞ毛皮族な社会派ピンキーバイオレンス。白柳徹子役を羽鳥名美子が好演。小指値中林舞がはきだめ商事OL役で参加、主婦役で登場の細井里佳も輝く。

森見登美彦 / 有頂天家族

2007年9月25日初版 幻冬舎 山本周五郎賞受賞第一作は、京都に棲む狸一家の奮闘描くが、冗長で狸一家のキャラ設定くどく、中盤ダレる。天狗の抗争交えるも、ヒロインの弁天の魅力が十分に書き込まれず残念。独自文体は健在も森見初の失敗作に。

コマツ企画 / 方舟

2008年2月11日16:00 王子小劇場 記憶を失った男が自宅に連れ帰られると家には謎めいた人たちが棲みつき「瞑想」の儀式をやっている展開が面白く引き込まれるが、中盤からダレてしまい残念。カオスと化した男の部屋を怪しく創造した舞台美術は圧巻。

ド・スチール / 男の顔

2008年2月11日13:00 早稲田どらま館 松本慎平による新ユニット旗揚げ作はポツドール「男の夢」パロディが大成功。カラオケ店に隣接する部屋に集う青年たちの悪ふざけ、いじめがリアルで迫力。石澤彩美×河西裕介の罵声とばしあいの派手なケンカが圧巻。

城山羊の会プロデュース / 新しい橋

2008年2月10日15:00 駅前劇場 職場の残酷な人間関係を乾いた笑いで仕上げた人気CMディレクター山内ケンジの腕前に脱帽。深浦の夫役の古舘寛治が持ち味発揮し大暴れ。裁判シーンで巧さ際立つ。ボクデス小浜正寛も意外キャラ演じ魅力的布陣機能。

小指値 / 霊感少女ヒドミ

2008年2月9日18:00 こまばアゴラ劇場 小指値最終公演は岩井秀人作品を大胆にリメイクし大成功。初音映莉子をヒロイン役にナンパから始まる切ない恋愛模様が、ヒドミ量産するポップ演出で展開。ハイバイの三浦俊輔がヒドミを一方的に愛する幽霊男を好演。

風花水月 / シロイヒビ

2008年2月9日14:00 ギャラリールデコ5 好調続く新進劇団第3回公演は初の挫折。夫婦2人の日常生活の細かな感触などなかなかでも、笑い少なく説教がましいモラル感が邪魔。説明過剰、直球演出が祟り、窮屈な仕上がり。血だらけ猟奇的な終盤挿話も逆効果。

ピピロッティ・リスト / からから

ART

2007年11月17日〜2008年2月11日 原美術館 スイス人女性作家リストによる日本初個展は映像ふんだんに使った挑戦的作品群で圧倒。笑顔の女性が警官の前で自動車の窓を割る「Ever is over all」に興奮。床に穴空け小モニターからリストの小さな叫び見せた作品も…

青年団(若手公演) / 革命日記

2008年2月2日15:00 アトリエ春風舎 革命目指す若者たちの秘密の会合に、まちづくり部会の勧誘など日常風景まざるコミカルな展開さすが。闘争実行前に内部分裂気味、男女関係もつれ組織の危機も巧みに描かれ感嘆。青年団の若手俳優陣も充実ぶり再確認。