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月に吠えよ、萩原朔太郎展

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2022年10月1日~23年2月5日 世田谷文学館20世紀初頭に下北沢に住み詩作続けた朔太郎の原稿やノートを展示。現代の美術家や漫画家による朔太郎作品面白く、松本大洋「東京の青猫」に感動、金井田英津子「猫町」も新鮮。TOLTAの体感作品なども嬉しい。

祈り・藤原新也

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2022年11月26日~23年1月29日 世田谷美術館「メメントモリ」など旧作も一挙展示する50年の強烈な旅の軌跡。アジアの地べたで捉えた写真中心に250点以上の作品群で香港の民主化デモ、渋谷ハロウィンも並ぶ。終盤の三浦百恵、小保方晴子、伊藤詩織に興奮。

こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界

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2022年7月2日~9月4日 世田谷美術館「こぐまちゃん」で有名な絵本作家の作品群総括する本格展示が実現。シンプルな画風到達までの驚くほど多彩な作品たちに驚く。「きつねのよめいり」「おばけのどろんどろん」など原画やゲラ、関連資料が充実で流石。

出版120周年 ピーターラビット展

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2022年3月26日~6月19日 世田谷美術館1902年来の人気作記念展示は英国外初公開の原画も豊富に充実。作者のビアトリクス・ポターが元家庭教師の子供宛に送った貴重な手紙も公開で、人気作の原点確認。作者が買い取った湖水地方の農場情報も興味深い。

ヨシタケシンスケ展かもしれない

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2022年4月9日~7月3日 世田谷文学館躍進著しい人気作家の本格個展は想像力豊富に遊び溢れた魅力空間創出。入口アイデアスケッチ2000枚に圧倒、「りんごかもしれない」や「あるかしら書店」など人気作にまつわる展示充実、体感型世界で作家力実感。

グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生

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2021年11月20日~22年2月27日 世田谷美術館 1860年から101年生きた晩成の画家の130作品集めて米国原風景堪能。馬車走る19世紀のNY州の農村にこだわり生活感たっぷり。シュガリング・オフなど雪景色素晴らしくクリスマス音楽流す粋な演出に拍手。

イラストレーター安西水丸展

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2021年4月24日~9月20日 世田谷文学館幼少期から晩年まで原画と関連資料500以を上集め充実の展示。電通や平凡社時代の仕事、嵐山光三郎や村上春樹とのコラボもしっかり紹介。懐かしい雑誌や珍しい広告作品もたっぷり、制作風景収めた動画も興味深い。

夏!かこさとし作品展

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2021年8月7日〜29日 藤沢市民ギャラリー スポーツと海をテーマに地元ゆかりの人気絵本作家の原画約50点展示し圧巻。お馴染みのだるまちゃんシリーズや「からすのパンやさん」も展示され興奮。公害問題が深刻だった時期に昭和電工で働いた足跡も興味津々。

あしたのために あしたのジョー!展 —— 情熱的にあすを生き抜くために

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2021年1月16日〜3月31日 世田谷文学館 100枚を超えるモノクロ原稿など充実の展示。特に高森朝雄の原稿をちばてつやがどう膨らまして漫画にしたかわかるコーナーなど見事。寺山修司による力石徹の葬儀など当時の様々な写真資料ふんだんに興味深い構成。

ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW

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2020年7月17日〜10月11日 横浜美術館、プロット48 7回目を迎えた注目アートイベントはコロナ禍でも巧みに人数制限して成功。独学、発光、友情、ケア、毒を切り口に尖った作品多数展示。映像作品がドキュメンタリー風多め。座ったり鳴らしたりの体験型作品が…

ある編集者のユートピア 小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校

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2019年4月27日-6月23日 世田谷美術館 晶文社の草創期支えた編集者の小野二郎中心とした展示は平野甲賀や植草甚一作品を多数並べて往時の勢い体感でき興味深い試み。義理の弟の高平哲郎の存在感も抜群、世田谷村も興味深く70年代の第一級サロンに憧憬。

筒井康隆展

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2018年10月6日-12月9日 世田谷文学館 作家初の大規模展覧会は規格外の創作活動を体感できる空間で興奮。多様なメディア巻き込んだ活動の詳細、生原稿の整理具合も抜群で、「大いなる助走」の文藝春秋文書自体に赤字入れて突っ込むコラージュ原稿が圧巻。

ミロコマチコ / いきものたちの音がきこえる

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2018年1月20日-4月8日 世田谷文学館 若手絵本作家の勢い出た展示で大成功。大作「ヘラジカの森」はじめ動物たちが色彩豊かに立体感抜群に描かれ圧倒。文学館入り口含め会場全体作り込む気持ち入ったインスタレーションで、制作途上の空間用意も嬉しい。

ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス

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2017年8月4日-11月5日 横浜赤レンガ倉庫1号館 前衛色高めの作品が集まった赤レンガ倉庫を象徴したのが宇治野宗輝のぶっとび楽器群。照沼敦朗の創るダークな街の造形にも興奮。ドンユアンのおばあちゃんの家も楽しい。福島の帰還困難区域歩くVRユニットも新…

ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス

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2017年8月4日-11月5日 横浜美術館 救命胴衣で柱覆うアイウェイウェイ作に出迎えられると冒険心たっぷりな作品構成に興奮。ジョコ綱貫禄。風間サチ子の不気味な時代性は見事。畠山直哉巨大プリント嬉しい。柴犬が蠢くイアンチェンの大画面動画も興奮。

エリック・カール展

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2017年4月22日-7月2日 世田谷美術館 砧公園に長蛇の列つくった大ヒット企画は「はらぺこあおむし」ら絵本の原画など160点を展示し壮観。カラフルな独自色紙切り貼りし生み出す作風をリアルに実感でき会心。ラフ画と最終原画を並べる試みも興味深い。

花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼

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2017年2月11日-4月9日 世田谷美術館 連ドラ「とと姉ちゃん」の余韻残る時期開催が奏功し大盛況。「暮らしの手帖」お宝群に戦中の翼賛広告、一銭五厘の旗なども展示し圧巻。卓越したキャッチコピーを抜群のデザインで仕上げ、運動に火をつけた秘訣みた。

村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸

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2016年5月25日-8月7日 ちひろ美術館・東京 村上春樹がコラボした代表的イラストレーター4人との作品集めた好企画が下石神井の美術館で実現。「羊をめぐる冒険」など佐々木マキ表紙原画や安西水丸との楽しいエッセイ群まで幅広く、1階と2階の使い方も見事。

植草甚一スクラップ・ブック

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2015年4月25日-7月5日 世田谷文学館 過去最大規模の展示は貴重な原稿、スクラップブック、コラージュ作品集め圧巻。映画や探偵小説、ジャズなど凝った書体の記録メモいい。経堂など当時住居3カ所からの年賀状に興奮。幻の古書店「三歩屋」再現嬉しい。

岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ 

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2015年1月24日~3月31日 世田谷文学館 初の本格的展覧会は代表作軸に300点超す原画を凝って展示し見事なインスタレーション。よくぞ集めた漫画ブリッコ等マニアックな掲載誌群ぎっちり並べ興奮。学生時代のイラストも揃うほか最新メッセージにも感涙。

しりあがり寿 / 絵画のぞんざいな回転 

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2015年1月8日~2月13日 art space kimura ASK? (2F) + ASK?P(B1F) 「絵画の存在とその展開について」から改題された注目個展は瓶描くマチス風の静物画な凡庸な1作を複数展示するが、これが各所で不思議な回転を繰り返す不気味インスタレーション。過去の小作…

ヨコハマトリエンナーレ2014

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2014年8月1日ー11月3日 新港ピア 倉庫のような巨大空間の第二会場の目玉は何といっても大竹伸朗「網膜屋/記憶濾過小屋」。窓から覗き見る作りこんだ世界観に興奮。やなぎみわの移動舞台車の巨大さも嬉しい。全体にストイックな映像作品多めの印象。

ヨコハマトリエンナーレ2014

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2014年8月1日ー11月3日 横浜美術館 森村泰昌をトップに抱いたヨコトリ14年版は保守的といえる古典的現代アート目立った印象。会場入り口に設置のマイケル・ランディのゴミ箱「アートビン」魅力的でゴミが増える展開も楽しい。釜ヶ崎芸術大学も異色。

日本SF展・SFの国

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2014年7月19日ー9月28日 世田谷文学館 星新一、小松左京、手塚治虫、筒井康隆、真鍋博ら大御所の初版本や原稿、原画を多数集め展示し充実。イラストなど昭和なレトロ感も楽しく、時代背景もしっかり感じられSFがどう根付いたかも俯瞰でき意義深い企画。

桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年

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2014年4月19日ー6月8日 世田谷美術館 戦前生まれ育った上野の町並みから戦後住んだ世田谷、渋谷や新宿の雑踏まで写真で見る東京の昭和生活史に興奮。コンパクトカメラ持ちメモやスケッチ的に撮り続けた作品のセンスは抜群。時代の空気感しっかり捉えた。

アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダーズの世界

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2013年9月14日-11月10日 世田谷美術館 正規美術教育受けないアウトサイダーたちの作品展は草間彌生やミロ、バスキアに並びシベリア抑留を記憶残した久永強の作品群迫力。グランマ・モーゼスの米国の生活讃歌楽しく、路上生活送ったビル・トレーラー新鮮。

冨永昌敬&土田環、ラファエル・ローゼンダール、aricoco、藤村豪&内野清香、他 / セカイがハンテンし、テイク

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2013年7月20日−9月29日 川崎市市民ミュージアム 全体に低調な印象が否めないが富永ら「20世紀の事故」は3画面を使いタイムストレッチの手法で海の町での男女の動き追い興味深く一番の仕上がり。川崎市の小学生7万人の猫見た場所の手書き地図群が意外にヒッ…

しりあがり寿 / 絵本「ねつでやすんでいるキミへ」原画展

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2013年6月24-29日 GALLERY HOUSE maya 北青山の小さなギャラリーで3月に刊行された新作絵本の原画と描き下ろし小品を集めた展示はホスピタリティも抜群に心地いい空間。いつものへたうまバカ路線をやや封印し作者のやさしさがにじみ出る作品にじんわり。

梅佳代展 UMEKAYO

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2013年4月13日-6月23日 東京オペラシティ アートギャラリー 美術館初個展は10年ぶり公開の<女子中学生>シリーズから新作「能登」までたっぷり網羅し笑えて興奮。「うめめ」「男子」などの代表作も大きいプリントで見せて迫力。愛満載の「じいちゃんさま」…

山口晃展 付り(つけたり)澱(おり)エンナーレ〜老若男女ご覧あれ〜

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2013年4月20日-5月19日 そごう美術館 「演説電柱」や「厩圖」など新作に加え過去の代表作もまとめて展示し圧巻。大胆提案ロゴや映像作品「千軒長屋」など独りトリエンナーレも展開して現代アートを縦横無尽。ユーモア抜群の膨大な小説挿絵も展示嬉しい。