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エドワード・スタイケン写真展 モダン・エイジの光と影 1923−1937

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2013年1月26日−4月7日 世田谷美術館 「ヴォーグ」や「ヴァニティ・フェア」掲載のスタイリッシュ写真を一気展示。グレタ・ガルボなど人気女優に加え20年代の映画や舞台に出たマイナー女優のファッション写真もゴシップネタたっぷりに解説され楽しい。

松本竣介展 生誕100年

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2012年11月23日−2013年1月14日 世田谷美術館 36歳で夭逝した近代洋画家の回顧展は驚くほどモダンで欧風。戦前の東京を描いても洋風感。<都会>での大胆なモンタージュぶりと見事な構図カッコよく青い色合いに感服。工場を描いてピカ一、人の気配抑えクール。

山田裕介、中谷ミチコ、吉野もも、他 / 黄金町バザール

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2012年10月19日−12月16日 日ノ出町駅から黄金町駅の間の高架下スタジオ、既存の店舗など ヨコトリなくても連続開催の人気企画も魅力的な日ノ出町会場を再開発で失いトーンダウン。チョンの間名残の安普請空間で場の魅力発揮できず。が、山田0+0+0+0の…

八木良太、大巻伸嗣、EYE、山本俊一、やくしまるえつこ、他 / 音まち千住の縁

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2012年10月27日−12月2日 北千住(一軒家、イドラノヤカタ、音う風屋、他) 北千住各所で開催のアート企画は豪華音楽家揃い驚くほど充実の内容。八木(別の)家具の音楽は下町一軒家を生かし街の音採集。大巻イドラは暗闇2階での水面美堪能。未来楽器図書館は…

村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する

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2012年7月14日-9月2日 世田谷美術館 ダダの影響受け美術に演劇にダンスにと戦前戦後を鮮やかに駆け抜けた芸術家の幅広い活動を包括的に見せて画期的展示。舞台美術の奇抜さ、MAVOのモダンさに感嘆。左翼活動と親和性も絵本も手がける多面性に驚く。

「地上最大の手塚治虫」展

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2012年4月28日-7月1日 世田谷文学館 鉄腕アトムからリボンの騎士、ブラックジャック、火の鳥にマイナー作までレア原画をこれでもかと並べ圧巻。多数の連載やりくりしたスケジュール表も興奮。少年時43年作成「昆虫手帳」の精細な描写と情報量に圧倒。

福原コレクション 駒井哲郎1920−1976

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2012年4月28日-7月1日 世田谷美術館 銅版画で戦後の美術界を駆け抜けた駒井哲郎の軌跡を資生堂の福原義春蒐集の大コレクションで見せる試みが圧巻。詩集や文芸誌の挿絵、ミロ的の豊かなデザイン性もちながら動物など具象性にもこだわり嬉しいポップさ。

都市から郊外へ――1930年代の東京

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2012年2月11日-4月8日 世田谷文学館 1932年誕生の世田谷区と周辺地域の文化状況を文学、写真、映画、音楽、広告などで多面展示。世田谷に移り住んだ小説家たちの生活ぶりや桑原甲子雄の写真に興奮。百貨店や住宅の広告ポスターも面白く画期的企画。

しりあがり寿 / ボラとみず

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2011年12月26日-12年1月27日 art space kimura ASK? 昨年に続く二条城企画の東京再現はボランティア顔出し&みず。地下会場で「震災を経て“光”」テーマの水の底な映像インスタレーションが出色。タブレットに様々な人たちの佇む様が無性に切なく青い光も絶妙…

畠山直哉 / Natural Stories

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2011年10月1日-12月4日 東京都写真美術館 首都圏美術館で初の個展は過去作含め映像も多用し充実。石炭採掘現場などの得意の鉱山写真で硬質な持ち味発揮。出身地の陸前高田の被災写真も多数展示し新境地。ただ、ライム・ヒルズの美しさが圧倒的で魅力再確認。

山本容子のアルファベットjourney

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2011年11月2-8日 伊勢丹新宿店 本館5階=アートギャラリー アルファベットにまつわる新作版画中心に欧州メルヘン風味に魅了。「シェルブールの雨傘」「My Fair Lady」など11年作の大作に冴え。「トムは真夜中の庭で」など近作も充実。細部までの描きこみも…

黄金町バザール2011

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2011年9月2日−11月6日 京急線日ノ町駅から黄金町駅の間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、既存旧チョンの間をアート空間に変えた横トリ連動企画は竜宮美術旅館という絶好の素材得て大成功。風呂場の水面に映像流す志村信裕「lace」、古い部屋中に芽を貼った…

横浜トリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR

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2011年8月6日-11月6日 BankART NYKホール 会場の面白さが出てヨコトリらしさ発揮。ウィーラセタクンの農村映像よく人工の落雷さすが。ピーター・コフィンの果実の透視映像きれい。クリスチャン・マークレーのクロックは映画の中の時計映像集めた労作で感心。

横浜トリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR

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2011年8月6日-11月6日 横浜美術館 美術館での展示はマグリットやマンレイに人気の石田徹也まで全体に保守的な印象。Tレーベルガーの子ども部屋とつながる照明作品は見事。ミルチャ・カントルは白い空間で箒使い続ける女たちの映像が構図も含め圧巻。

ベネツィアヴィエンナーレ2011 ILLUMINATIONS

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2011年6月4日-11月27日 ベネツィアArsenale 第2会場は旧倉庫な会場は運河に沿った巨大空間の連続で移動でへとへと。巨大なイタリア館の雑然さが圧倒的。ソンドンの迷路な小屋群れ楽しい。スイスの作家ペレ―の光る作品きれい。敷地内の自転車タクシーが便利。

ベネツィアヴィエンナーレ2011 ILLUMINATIONS

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2011年6月4日-11月27日 ベネツィアGiardini 映像作品多めに欧州各国の最新アート体感。動員力見事に本スペースの各国館も個性豊かで意外なほど広い空間。ハンガリー館のBMW工場でオペラ挑戦面白い。ピピロッティ・リストは歴史的建築に身近な映像混ぜて新境…

ヤン・シュヴァンクマイエル、ダニエル・クルックス、スーパーフレックス、黒坂圭太、しりあがり寿、他 / デイドリーム ビリーバー!!

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2011年2月18日−27日 東京都写真美術館 無料の恵比寿映像祭は豪華面子の贅沢作品群に興奮。SFマクドナルド浸水が絶品で店舗が水で満たされる様を丁寧に拾って見事。Dクルックスの太極拳の身体が自在に伸縮する様が格好いい。迷作・白昼夢夫人にも驚く。

しりあがり寿 / 大政奉還

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2010年12月20日-11年1月20日 art space kimura ASK? 昨年秋に二条城で実現した伝説的インスタレーションがお膝元の京橋で凱旋展示。しりあがり寿が声も出した将軍の発言に反応する40藩の諸侯たちのユニークな表情を人数分のデジタルフォトフレームで見せ抜群…

飴屋法水 / わたしのすがた

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2010年11月7日17:00 にしすがも創造舎を含む、巣鴨・西巣鴨周辺の4会場 数分おき1人ずつ地図渡され出発する不動産巡りは、この地の過去の記憶を味わう散歩。妾さんの家、希望社の関連施設、医療機関の残骸に味付けして見事なインスタレーション。圧巻は懺…

あいちトリエンナーレ2010(渡辺英司)

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2010年8月21日-10月31日 長者町会場・スターネットジャパンビル いまは廃墟となった繊維会社ビル使い図鑑の蝶切りぬいたインスタレーションが見事。2階から3階にかけての建物そのものの魅力も抜群。歴史の重み感じさせる木製の急な階段やかつての備品類も…

あいちトリエンナーレ2010(ジュー・ジュンリン)

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2010年8月21日-10月31日 長者町会場・繊維卸会館 シンガポールの若手作家による新作は老舗の繊維街に滞在し日常的な素材を集めインスタレーションで圧倒的。制作過程を大胆にデフォルメした映像作品も強烈。洗い場でのハート作品も見事で、新たな才能の発見…

瀬戸内海国際芸術祭(大竹伸朗/graf「直島銭湯 I♡湯」)

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2010年7月24日17:00 直島・宮浦 中米キッチュな建物の銭湯は入湯できる美術施設。500円で入れば海女さんヌード映像流れる更衣室。ジャングルな窓、中央浴槽の底に得意のスクラップブック手法がグー。蛇口にもレトロなエロ写真配しヘンテコぶり最高。

瀬戸内海国際芸術祭(川島猛とドリームフレンズ「想い出玉」)

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2010年7月19日―10月31日 男木島 D1エリア 島にある一般住居の良さそのままに部屋中に想い出玉の洪水。新聞や雑誌、チラシなどでつくった球状オブジェは、いくつもの時代を装う、また破けた玉から除く歴史の層も深み。島に眠る品々をうまく活用した点も勝因。

瀬戸内海国際芸術祭(ジャウメ・ペレンサ「男木島の魂」)

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2010年7月19日―10月31日 男木島 港付近・男木交流館 島を訪れる人を迎えるのは室内でも青空味わえる半透明の空間。屋根に日本語やアラビア語、ヘブライ語、中国語の文字並び、内外で楽しめ乗船券売り場も兼ね機能的。バルセロナ出身の作者らしい地中海な解放…

奈良美智 / セラミック・ワークス

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2010年5月15日―6月19日 小山登美夫ギャラリー 殺風景な倉庫街に多数の若者集めた新作展は昨年から信楽に滞在し制作したポップでかわいい陶器の立体作品。得意の女の子キャラ巧みにアレンジし成功。過去ドローイング作も50万円前後で販売され、間近で体感嬉し…

ヤン・フードン / 将軍的微笑

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2009年12月19日-10年3月28日 原美術館 北京出身の注目映像作家の日本初個展は表題インスタレーションに圧倒。テーブルに豪華宴席映し周囲に将軍の過去と現在の栄光流し立体感抜群。ダダでフルクサスな男たちのモノクロ映画も楽しい。鉱山な映像集も興奮。

束芋 / 断面の世代

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2009年12月11日-10年3月3日 横浜美術館 活動10年目の注目個展は新作ばかり揃え画期的な展示。会場入口に映し出された団地の中身がこぼれ落ちてくる巨大なモノクロ作「団地層」が迫力。立体感たっぷりに部屋の怪しく危険な中身がえぐられる「団断」が圧巻。

写真新世紀2009

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2009年11月7日―29日 東京都写真美術館 将来有望な無名若手写真家の作品が無料で公開されお得感抜群。アラーキーや飯沢耕太郎、蜷川実花ら選考委員ら選出によるケレン味たっぷりの優秀5作(高橋ひとみ、杉山正直ら)だけでなく佳作群も愛すべき作品豊富。

サンテ・トゥエリ展『命のすみか―森、赤いシャツ、東京』

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2009年9月9日-27日 スパイラルガーデン フィンランドの現代美術家の映像インスタレーション展示は同じアングルのスチール写真と映像を重ね合わせる手法よく、北欧の島の森を撮影した「Forest」の木々の音も素晴らしく圧巻。東京の学校で制作した新作も楽しい…

ルイス・バラガン邸をたずねる

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2009年9月9日-10年1月24日 ワタリウム美術館 メキシコを代表する建築家の独自のスタイルを築いたメキシコシティの邸宅をオンサンデーズの複数フロア使い再現。南国風の機能的ですっきりしたフォルムが涼しげで心地よく、特に最上階のコンパクトな寝室が印象…