2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ウーマンリブ / SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER

2011年6月29日19:00 本多劇場 クドカン新作は父松尾スズキ&娘宮崎あおい招き豪華ホームドラマ。テンガ荒川良々強烈だが娘の恋人役で岩松了もぶっとびキャラ好演。屋根上の正当防衛の歌や朝の体操もサービス満点。向井秀徳のオルタナ劇伴も効果。

鈴木先生

TV

2011年4月25日-6月27日22:00 テレビ東京 武富健治の傑作漫画ドラマ化は徹底した論理思考もち不避妊主義の鈴木先生を長谷川博己が巧く演じ大友良英の音楽奏功。小川蘇美演じた土屋太鳳も妖しい魅力爆発。教師で富田靖子のヒールぶり圧巻。赤堀雅秋も楽しい。

演劇集団円(作・演出:前田司郎) / 未だ定まらず

2011年6月27日19:00 ステージ円 異色顔合わせは相性の悪さ否めず流暢な台詞廻しで新国立の白井晃演出作な趣き。ちょん切るかで悩む老人と崇拝者軸だが、各家族描いた傍流が面白く、店廃業エピソードもいい。長時間トークで前田が赤裸々に本音吐露。

Theatre劇団子 / そのペン書けず。

2011年6月26日14:00 駅前劇場 苦手の時代物に挑戦し玉砕。戦中の新聞社舞台にするも記者たちのリアリティゼロでシラケまくり。もう少し資料調べて具体的な史実混ぜればよかったか。唯一の見せ場は軍国少女隊「ビバ接吻」で斉藤範子の動き楽しい。

HALCALI / TOKYO CONNECTION

2011年2月9日リリース Epic Records 旧曲リメイク含む7曲入りミニは歌ものも面白い捨て曲ゼロの素敵すぎる32分。オルガンスカな浪漫飛行から始まるコラボの嵐。ヨースケ@HOME起用したギリチョコの美メロに泣き。傑作ストロベリーチップスもスカで復活。

津田記念日 / Every Day

2011年6月25日14:00 下北沢OFF・OFFシアター 交通事故に遭った元彼女が幽霊のように部屋に現れ過ごす1週間を描くテレビドラマ的恋愛劇は直球ベタ。自宅と職場と病室舞台に陳腐さ強烈もヒロイン咲役で中尾ちひろ健闘。名取幸政演じた咲の父の早口子守唄は絶…

芸劇eyes番外編 / 20年安泰。(ロロ「夏が!」、範宙遊泳「うさ子のいえ」、ジエン社「私たちの考えた移動のできなさ」、バナナ学園純情乙女組「バナ学eyes★芸劇大大大大大作戦」、マームとジプシー「帰りの合図、」)

2011年6月24日19:00 水天宮ピット大スタジオ 若手5劇団揃う注目企画は初日で出来悪く低調続くもバナナ登場で雰囲気一変。「アカシアの雨」歌い場内水浸しに学生運動モチーフ奏功。ハケ実演も面白くトリのマームも安定。トークでケラ登場させた徳永京子に拍…

ハイバイ / 七つのおいのり

2011年6月23日19:30 アトリエヘリコプター メンバー7人書き下ろしコント集は驚くほどハイバイ風味。タイトル変更多く、不動産屋での劇団員やAV女優の父たち、楽屋裏も笑い安定感。岩井新作は金子との過去誕生日ネタ。おまけで若葉相談室の未完成ぶりに赤面…

万城目学 / 偉大なる、しゅららぼん

2011年4月30日初版 集英社 「プリンセストヨトミ」が映画化の万城目新作は琵琶湖舞台に力もつ2つの家の対立と接近描く青春友情エンタメ。持ち味の歴史的な情報少なく物足りなさ出ても、3枚目ボケキャラを主役に据えユーモラスに展開し流石。

本能中枢劇団 / リボンの心得

2011年6月21日19:30 こまばアゴラ劇場 西島明新作は演劇というよりパフォーマンスなナンセンスコント集。山田うん振付のダンス秀逸。吉原朱美の魅力安定だが、ゴキ高松泰治の真剣姿勢が印象的。夫の八嶋智人も観劇の宮下今日子も好演。鵜沼ユカも存在感。

国分寺大人倶楽部 / リミックス2

2011年6月17日19:30 王子小劇場 好評だったリミックス第二弾は5〜8回公演を大胆に改編、地続きにするも一体感は希薄。ストロベリーは本作の完成度高くて後退感もガールフレンドは深谷由梨香の2次元キャラよくシンプル化奏功。大竹沙絵子に輝き。

燐光群 / 推進派

2011年6月14日19:00 ザ・スズナリ 坂手が徳之島取材した基地招致運動の現実をコミカルに描くも物語展開に鈍さ。震災ネタ盛り込み部分的情報・意見は好感。何よりトークゲスト堤未果の最新米国貧困事情強烈で裁判所新設し安価労働者生みだす実態披露。

モリー・スウィーニー(作:ブライアン・フルーリー、翻訳・演出:谷賢一)

2011年6月13日19:00 シアタートラム 南果歩、相島一之、小林顕作と豪華キャスト揃えたDCP谷トラム進出作は盲目女性描く難作を巧みに料理。小林の暴走面白く客いじりも楽しい。モノローグ多く中盤ダレても、暗闇の客席を南が歩き観客に触れるラスト出色。

ザ・プーチンズ / 川島さる太郎の自己破産

2011年6月11日19:30 アトリエヘリコプター 演出協力に前田司郎頼みワンマンは2時間の大作で一部ダレ感も楽曲秀逸でポップセンスも披露。パラパラなダンスも奏功。サルやメイドロボット登場させドラマチックに魅せた。前田とのPトークは出会いなど歴史紹介。

青年団リンク 二騎の会 / 四番倉庫

2011年6月6日19:30 こまばアゴラ劇場 倉庫で出会うダメ男衝突劇で直球演出。図々しさ抜群の痛キャラを島田曜蔵激演。菅原直樹のキレ男も強烈。秋山建一の甘い男のドつぼ感が味。カップ麺やコンビニ弁当効果的。Pトーク岩井秀人のデスロック総括も収穫。

庭劇団ペニノ×SPAC / エクスターズ

2011年6月4日19:30 舞台芸術公園 野外劇場「有度」 老人ホームのプレイルーム舞台に6老女とケアの3青年の歌で構成し奏功。野外は肌寒いも無限の高さ生かしクライミングや高い窓も効果。台詞少なく前半は山田伊久磨への依存大きいが、キャラが出た終盤は笑い…

東京ELECTROCK STAIRS / 届けて、かいぶつくん

2011年6月2日19:30 シアタートラム 第4回本公演は全曲オリジナルで固定メンバー中心に安定感アップ。持ち味の楽しい動き満載し一つの到達点。川口真知は台詞多めにキャラ立ち抜群。一方で伊藤知奈美はおとなしめストイック。全員で歌う場面など見事。

TOKYO PLAYERS COLLECTION(トープレ)×王子小劇場 / IN HER TWENTIES

2011年6月1日19:30 王子小劇場 第一弾失敗のト―プレが挽回。女の10年間描く上野の最近の作劇テーマで到達点。ありがちフォーマットに縛られ動き制約だが、シームレスな会話やラストのコラージュ巧みに器用さも。10人の女優陣も輝いて企画も勝利。