2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

青木理 / 日本会議の正体

2016年7月8日初版 平凡社新書 日本最大の草の根右派組織の実態炙り出し貴重な仕事。出自の生長の家から断絶状態興味深く、明治神宮の豊かさ、神社本庁の巨大さ実感。自民党内部の過去対立面白いが、足下の憲法改正に向けた署名集めパワーに震撼。

青年団国際演劇交流プロジェクト キノサキノマトペ(作・演出:ロラン・コロン)

2016年8月20日14:00 こまばアゴラ劇場 パリ出身の演出家が温泉街に滞在し猿やマッサージ師と交流、シャンプーや容器と会話し、派手めの衣装の青年団役者陣が演じ違和感抜群。井上みなみもメイクきつく誰だか不明状態。全体退屈感も公演時間の短さは救い。

青年団リンク ホエイ / 麦とクシャミ

2016年8月9日19:30 こまばアゴラ劇場 1943年の昭和新山誕生モチーフに戦時下の移住者たちの日常描き秀逸。情報統制下の郵便局舞台設定巧みで岩手出身の訛り全開の奥さん演じた中村真生圧巻。宮部純子も好演。炭坑と室蘭結ぶ線路のエピソードに興奮。

町田康 / ギケイキ 千年の流転

2016年5月30日初版 河出書房新社 デビュー20周年作は若き義経描く娯楽大作。弁慶の生い立ちまで描いて笑い連発。源平合戦直前、富士川までを描く構成も面白く、鞍馬での修行や京都でのイカした日々、弁慶との出会いも楽しく現代的表現で描き痛快。

飴屋法水,本谷有希子,Sebastian Breu,くるみ

2016年8月6日13:00 VACANT 本谷有希子4年ぶり演劇活動は飴屋法水親子と組み、芥川賞後の気持ちも語り実験性抜群の傑作。ベビーカー使い出産時の思いの強さも語り迫力。上京時に焼肉店で働いた際の吃り発症をくるみがリズミカルに演じて出色。