前田司郎 / 誰かが手を、握っているような気がしてならない

2008年3月19日初版 講談社
期待の長編は神と家族4人で次々語り手が変わる展開新鮮に傑作。大崎在住の中学生娘2人、姉のリオの語る部分が秀逸で、母家出時の妹との買い物、父との食卓コミカル。現代の処世術ふまえた学校での振る舞いも最高。