綿矢りさ / 夢を与える

2007年2月28日初版 河出書房新社
芥川賞受賞後初単行本は子役から芸能界入りした少女=阿部夕子の半生を描く長編も通俗小説に堕した印象。中盤までは日々の描写や些細なエピソードに上手さ見せるも、ラストの展開などは20年前の小説と思うほど陳腐。(やま)