KAAT×東京デスロック×第12言語演劇スタジオ / 外地の三人姉妹

2023年12月8日14:00 KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>
ソン・ギウンと多田淳之介が組んだコロナ禍初演作再演は30年代の朝鮮北方の羅南舞台に伊東沙保、李そじん、原田つむぎの3姉妹が機能。チェーホフ原作に戦中日本の姿重なり、当時風俗巧みに挿入し絶妙の仕上がり。

スペースノットブランク / 松井周と私たち

2023年11月26日13:30 こまばアゴラ劇場
小野彩加と中澤陽が松井周を迎え3人で話す舞台が新鮮。インタビュー形式で展開も途中からワークショップ的動き加わり面白い。サンプル立ち上げ時の思い出話も面白いが、独自メソッドのダンスなど3人で披露し会心

バストリオ / 一匹のモンタージュ(リクリエーション)

2023年10月17日14:30 こまばアゴラ劇場
水や土まき散らしポップに昇華で流石のバストリオ世界。時事性も潜ませ成功。演奏だけでなく独白シーンでも本藤美咲が存在感発揮。序盤大人しめだった橋本和加子も中盤から躍動で魅力炸裂。スカンクもしっかり演技。

排気口 / 時に想像しあった人たち

2023年10月3日19:30 三鷹市芸術文化センター星のホール
若手劇団新作はフレッシュな役者揃えた商店街集会所舞台の群像劇で脱力感全開。暴走しスベりまくる中年男優陣に唖然も、龍村仁美、東雲しの、倉里晴らボランティアサークルの女子大生演じた女優陣の躍動に救われる。

ぱぷりか / 柔らかく揺れる

2023年10月3日14:00 こまばアゴラ劇場
岸田作再演は広島に暮らす一族の日常の様々描きながら現代映す縮図見せて感嘆。初演から役者総入れ替えでも男性不妊やギャンブル依存、LGBT、シングルマザーなど重厚テーマを一つ一つ丁寧に描き見事な仕上がり。

ヨーロッパ企画 / 切り裂かないけど攫いはするジャック

2023年9月30日18:00 本多劇場
1年ぶり新作は19世紀末のロンドン舞台に推理しまくりミステリーコメディで攫うジャック巡る前半見事で藤松祥子演じた花売り娘の明転など巧みも終盤暴走感。進行役で永野宗典が笑い引き出し成功。藤谷理子も成長。

ろりえ / 下北沢の駅前でやる祭り2023夏(「かわいい妹」「ネタ書いてる方芸人とラストイヤーイマジネイションズ」他)

2023年8月27日14:00 駅前劇場
祭りというだけあり盛りだくさん大増量オムニバス公演。不気味な花火の一夜描く福名理穂の新作いいが、崖っぷち芸人たち描く奥山雄太新作が素晴らしく荒井玲良の魅力爆発。歌手でも登場の安藤理樹の多才ぶりに感服。