王子小劇場 の検索結果:

時間堂 / 月並みなはなし

2007年10月21日14:00 王子小劇場 月へ行く者選抜する話し合いを緻密な構成の好評作が再演。論理的に落選者選ぶ展開刺激的で見事。長身女優のこいけけいこが我の強いキャラで頭角。ビートルズ男が再演にあたり学生から国会議員変更はリアリティ後退。(やま)

jorro / Mirror

2007年10月8日13:00 王子小劇場 台本にセリフのない演劇3発目は赤羽に住む女の部屋を舞台に、そこに集まる者たちの自然な会話、やり取りをアドリブでリアルに見せ成功。いまどきの女の友情を林弥生&しよな好演。仁志園泰博もにやけた演技で健在。(やま)

競泳水着 / なだれる

2007年8月26日14:30 王子小劇場 トレンディドラマに本気で取り組み高品質エンタメ完成。「めぞん一刻」モチーフに結末の巧みな書き換え。かつて恋した元教師を思い続ける文子=響子役を川村紗也が好演。妹役もよく女優陣充実。本格ブレイク間近か。(やま)

小指値 / Mrs Mr JAPANESE

2007年7月29日14:00 王子小劇場 新鋭待望の新作は演出・ドラマドクター・振付を分業でチーム力発揮。渋谷で再会した同級生の格差の表現が面白い。外人女性も入り大胆ポップな変な動きで笑いも満載に新鮮。野上絹代や大道寺梨乃らキャスト陣も輝く。(やま)

あひるなんちゃら / 毒と音楽

2007年6月24日15:00 王子小劇場 音楽事務所とバーの複数場使い直接は交わらない構成で新境地。「悪いこと」「いいこと」解釈がユニーク。偽装毒入り栄養ドリンクのユカイ犯を黒岩三佳が好演。対する毒飲み干すロック陣営の豪快な勘違いぶり楽しい。(やま)

風花水月 / ホタルカワ

2007年6月16日14:00 王子小劇場 教師の長女、無職でヒモの長男、不倫中の次女、大学生の三女が再会する田舎での法事を描き時間経過含め文句なしの完成度。従兄夫婦含めキャラ立ちもよくラストのトランプの場が出色。森絵都小説と似た構造でも傑作。(やま)

チャリT企画 / アメリカをやっつける話

2007年5月20日14:00 王子小劇場 表題から痛快な内容を期待も新歓中のアメ研舞台に左翼のレッテル貼られ真面目な者ほど居場所失う残酷な結末。劣化ウラン弾告発立て看撤去するのがサークルの仲間という皮肉。時間のねじれ使い終戦時の反米意識挿入。(やま)

jorro / トライアウト

2007年5月12日14:00 王子小劇場 ポツドール、少女単体に参加した富田恭史の新作は中野のBARを舞台にダラダラとした時間見せ一人の女の死と無関心描くが「愛の渦」に似た構造。結婚パーティでの純な挿話とガールハントの対比鮮やか。石澤彩美も健在。(やま)

あひるなんちゃら / 屋上のオフィス

2007年5月6日14:00 王子小劇場 衝撃の無料公演は劇団員のみ3人出演でも持ち味出た不条理コメディで1時間。雨が降れば休みという屋上の謎の会社舞台に黒岩三佳が攻撃的ボケ展開。別会社の異人=根津茂尚登場で時間経過巧みにカオスへ落とし成功。(やま)

あひるなんちゃら / UFOcm

2006年2月12日14:00 王子小劇場 生見司織の不在重く、力不足の男優陣が美味しいはずのギャグ場面で空振り連発し低調。それでも黒岩ら女優陣のつっこみ入る場面はうまく、人間関係の不条理な力学も巧み。UFOを呼ぶ人たちの間抜けな駄弁は持ち味発揮。(やま)

渡辺源四郎商店 / 素振り

2007年1月7日14:00 王子小劇場 畑澤聖悟の新作は素振りにまつわるエピソード集で燐光群「屋根裏」的も不馴れな実験色。コミカルな剣道など3場組み合わせも、野球部花形の挫折を残酷に見せた野球編よく、工藤静香演ずるマネージャーの告白グサリ。(やま)

ブラジル / 恋人たち

2006年12月2日14:00 王子小劇場 ヒロイン役桑原裕子が心中したがる女好演しさすがの女優魂。充実キャストを巧みに配し、物が散乱する部屋で突き進む死前提の恋愛劇ユニークも霊出る部屋の設定説明拙く、急展開で悲劇迎えるラスト説得力欠き惜しい。(やま)

smartball / My Legendary Girlfriend

2006年10月23日19:30 王子小劇場 早大演劇倶楽部の体張った意気よいが、愛人バンク運営に関する陳腐な世界観の筋立てと説明多い展開が残念。舞台上に3場創るも見づらく役者の動き縛り負の効果。石澤彩美の女優魂発揮で観客動員貢献も残念な起用法。(やま)

チャリT企画 / アベベのベ

2006年10月17日19:30 王子小劇場 ファミマ&サンクス合併店舞台に憲法改正国民投票前夜を一幕4場で巧みに見せた。バイト店員ばかり登場させ近未来ワーキングプア。米田弥央&内山奈々ダベリ最高。時間経過見せ方ポツ的も安倍晋三プロフ挿入は意義。(やま)

乞局 / 廻罠(わたみ)

2006年10月5日20:00 王子小劇場 ゴミ溢れる都内の地下舞台に廃棄される人たちの必死な姿を描く意欲作で新境地。得意のグロさも大胆設定に前半こなれぬ展開も人間関係の複雑化、対立描く後半は上手く、捕らえた都職員への狂気に満ちたS行為が迫力。(やま)

フランクサバゲリラ / 8月の冗談クラブ

2006年7月23日14:00 王子小劇場 演劇界のユニークウェーブ標榜も乱れすぎた波に作品破綻。作家の兄もつ昭和な3兄弟の話がムリムリに展開。期待の墨井鯨子も起用法悪く魅力半減。前座市場大介も見れず残念。ムチャやる姿勢には期待で呉556が存在感。(やま)

あひるなんちゃら / 地獄にて

2006年7月17日15:00 王子小劇場 卓越ギャグが飄々とドラマにマッチし格の違い。すべてなめきった女子3人が地獄でもマイペースで、蜘蛛の糸の挿話も巧み。生見司織が暴君ボケで魅力炸裂、黒岩三佳は受け手でも持ち味。伯美乃里のピエロ好きも新鮮。(やま)

乞局 / 乞局

2006年6月11日14:00 王子小劇場 旗揚げ作再演は下手なホラーに走らず文句なしの仕上がり。郊外の小都市舞台に奇抜な捕獲祭の設定も無理なく消化。1日で記憶失くす病気の仕掛け使いこなし不気味に恐い世界。酒井純が機能し伊東沙保ら客演陣も充実。(やま)

ボーダビッチ / 演劇なんてやるんじゃなかった

2006年6月3日14:00 王子小劇場 ネット演劇を続けた彼らの舞台進出第2弾は演劇部とバスケ部の対立を軸に学園ドラマ。究極のベタな展開、大胆な真相露呈でTVドラマ批評。演劇部ながらバスケに燃えるキャプテン役の墨井鯨子の健気ながんばり光る。(やま)

柿喰う客 / 他人の不幸「弔問客」編

2006年5月9日19:00 早大学生会館B203 王子小劇場進出の若手劇団新作は暴力団の抗争描く妄想エンタ。20人超の大量キャストで組長の死後に起きるありえない展開を最後まで見せる力評価も全体しょぼくグダグダ感。大森茉利子の特異な体もつ娼婦はヒット。(やま)

劇団上田 / 10ピース

2006年4月22日14:00 王子小劇場 期待したギャグ控えめに夜明け前の公園舞台に直球マジドラマで退屈。平和運動進めるカップル軸に不条理ファンタジー咬ませるも面白さなく、ヒロイン萩原もみぢ頑張るも無残、客演陣も機能せず、方向性の誤りが敗因。(やま)

乞局 / 雄日葵

2005年12月29日14:00 王子小劇場 東北の古都にある料亭舞台にサスペンス。隠した死体が発見されベトナム人男が犯人にされる展開に唸るも、ラストはこの地方に群生する雄日葵を絡めたB級ホラーに落とす潔さに驚き。役者陣健闘し、演出も格段に上達。(やま)

SPARKO / Witch Tank

2005年11月3日14:00 王子小劇場 女優だけの劇団2年ぶり新作は魔女を飼育する筋立て。タンク内で生まれ育つ魔女の生き様が切なく美しい。別に魔王飼われ殖やすための繁殖タンクが淫靡。飼い主親子3者で3部構成も失敗、設定いいので丁寧さ欲しい。(やま)

福耳 / 必殺!エロスカマトト女殺し

2005年10月19日19:30 池袋小劇場 王子小劇場玉山悟出演も完成度低くこぢんまり。兎や狸が変身、果てはレッチリの魂が人になる展開に期待も尻すぼみ。女優陣の一部がんばるも安っぽさ拭えず。随所に挿入のダンスシーンが救いで飽きさせない点は評価。(やま)

クロムモリブデン / ボウリング犬エクレアアイスコーヒー

2005年1月2日19:00 王子小劇場 書いてから崩すスタイルからエチュード積み上げる手法へ変え成功。Mムーア作品モチーフに、集団自殺HPで集まった若者たちの交流をナンセンス全開にギャグ黒く鋭い。死にたい女演じた奥田ワレタほか役者陣も魅力強。(やま)

ブラジル / 美しい人妻

2004年12月17日19:30 王子小劇場 まさに初期衝動の理想。勢いが出た時期に力作完成。四方客席にアパート畳部屋、充実の客演陣を競わせラストは場外乱闘も飛び出す格闘技で熱気強烈。デリバリー風俗に未解決の殺人を交えミステリー、恐くて笑え成功。(やま)

乞局 / 汚い月

2004年11月13日14:00 王子小劇場 ホラーへ真剣な取り組み。登場人物のムリな言動など前半から拙さ全開で厳しいがラストは見事。笑いゼロ。汚れた月、飛行機の騒音と署名運動、そして臓器売買の匂い。突然死した夫回想シーンの不気味さ強烈で何とか成功。(やま)

クロムモリブデン / ユカイ号

2004年7月10日15:30 王子小劇場 ついに観れた関西の新感覚トランス劇団、というか誘拐と携帯電話をモチーフにしっかりドラマ。4人の女優がセルラーやJフォン演じ斬新な笑いは正に混沌コント。壊れた人間をうまく描き若々しさも好感。次のP公演は関西のみ。(やまガブリエル)