由美香 Oh My Love! / 『YUMIKA 1989-1990 REMIX』(カンパニー松尾)、『愛しのAVギャル』(平野勝之)

2005年9月26日19:45  UPLINK FACTORY
林由美香追悼上映は多摩川へサイクリング小旅行する平野節堪能に続きカン松新作が登場。自作「硬式ペナス」再編集し、ラストはパラガ「ベンチ」流れるなか19才の由美香が線路上で手を振る必殺シーンで場内感涙の嵐。(やま)

 暴力をみつめる眼―アジア・アフリカドキュメンタリー映画会議2005 / 危機と包容、あるいは敵対者への愛を忘れぬこと−モリ・トラオレの世界(コートディヴォワール)

2005年9月24日13:30 東京大学駒場キャンパス18号館ホール
トラオレ新作「希望の土地」上映も選挙放送の如く本人映像ばかりで残念。国内コートディボワール研究者集い、南北対立する内戦状態の国の問題点明確化もトラオレ話が抽象的で破綻。メートル・アダ演奏がハイライト。(やま)

阿修羅城の瞳

2005年4月16日公開 松竹 監:滝田洋二郎 演:市川染五郎宮沢りえ
失敗例多い傑作舞台の映画化には稀有な佳作。松竹制作ゆえ、新感線の猥雑さ、濡れ場での古田新太のぬめり感こそ無いが、染五郎が強き優男・出門を好演。7月蜷川歌舞伎後は、いのうえ・中島コンビでの歌舞伎座に期待。(飯野形而)

真夜中の弥次さん喜多さん

2005年4月2日公開 アスミック・エース 監:宮藤官九郎、演:長瀬智也中村七之助
20年に1本の傑作カルト・サイケ・ムービー。初監督ながら、ホモ、ドラッグ、現実と幻想、生死の狭間という難しい素材を、豪華出演陣も程よく活かしつつ巧みにまとめた手腕にクドカンの才能を見直す。良々中毒に要注意。(飯野形而)

第26回ヨコハマ映画祭

2005年2月6日10:30 関内ホール
チケット完売、前日からの長蛇の列で大盛況。男性客が7割占めた表彰式は作品賞「下妻物語」筆頭に「スイングガールズ」「油断大敵」が賞分け合う格好。主演賞の深田恭子役所広司しのぐ存在感示したのは樹木希林。(やま)

伊刀嘉紘 / 梅心中

2004年9月23日15:00 下北沢Tollywood
栗田麗と宮本大誠の共演、義手で自殺願望ある女とケガで両腕が使えない男の出会い。口だけで果実をむさぼるシーンは圧巻。ただ歩く町並み、窓の外の風景の入れ方などもこだわり完成度高し。濃厚の30分、成熟の短編映画。(やまガブリエル) 

ドキュメンタリー・ドリーム・ショー/琉球電影列伝(ヤマングーヌティーダ、モトシンカカラヌー)

2004年9月19日15:00 映画美学校
謝花謙の76年作のヤマ〜は若きボクサー具志堅の青春をドラマ化した脱力系。場内笑いこぼれるほのぼのした雰囲気も、続く布川徹郎の71年作モト〜は沖縄エロス外伝の副題ある返還直前の赤線の現実、デモ行進の映像も圧倒的。(やまガブリエル)