三池崇史 / 龍が如く 劇場版

2007年1月16日13:00 東映本社試写室
セガの人気ヤクザゲームが実写映画化。得意のグロさ封印し北村一輝アンチヒーローにアクション満載のど派手エンタメ。宿敵で岸谷五朗が怪演。強盗カップルでサエコが抜群の存在感。怪しいM男で荒川良々も持ち味。(やま)

花よりもなほ

2006年6月3日公開 松竹 監:是枝裕和 演:岡田准一宮沢りえ
是枝注目作は、野田版研辰に通ずる仇討懐疑を軸に、殺生せず長屋の貧民と共生する優しい時代劇。岡田は時代劇初主演を逆手に男根的武士像から乖離した役作り奏功。今や松竹の看板女優となった宮沢の清楚で可憐な和服姿。(飯野形而)

大森立嗣 / ゲルマニウムの夜 

2005年3月13日19:00 一角座
荒戸事務所特設映画館上映復活は花村萬月芥川受賞作映画化で期待大も強烈変態映画に焦る。国立博物館内で文化庁支援入れながら男同士のフェラ連発。石橋蓮司院長ヤバすぎ。全体インモラルの中、早良めぐみ肢体輝く。(やま)

 由美香 Oh My Love! / 『YUMIKA 1989-1990 REMIX』(カンパニー松尾)、『愛しのAVギャル』(平野勝之)

2005年9月26日19:45  UPLINK FACTORY
林由美香追悼上映は多摩川へサイクリング小旅行する平野節堪能に続きカン松新作が登場。自作「硬式ペナス」再編集し、ラストはパラガ「ベンチ」流れるなか19才の由美香が線路上で手を振る必殺シーンで場内感涙の嵐。(やま)

 暴力をみつめる眼―アジア・アフリカドキュメンタリー映画会議2005 / 危機と包容、あるいは敵対者への愛を忘れぬこと−モリ・トラオレの世界(コートディヴォワール)

2005年9月24日13:30 東京大学駒場キャンパス18号館ホール
トラオレ新作「希望の土地」上映も選挙放送の如く本人映像ばかりで残念。国内コートディボワール研究者集い、南北対立する内戦状態の国の問題点明確化もトラオレ話が抽象的で破綻。メートル・アダ演奏がハイライト。(やま)

阿修羅城の瞳

2005年4月16日公開 松竹 監:滝田洋二郎 演:市川染五郎宮沢りえ
失敗例多い傑作舞台の映画化には稀有な佳作。松竹制作ゆえ、新感線の猥雑さ、濡れ場での古田新太のぬめり感こそ無いが、染五郎が強き優男・出門を好演。7月蜷川歌舞伎後は、いのうえ・中島コンビでの歌舞伎座に期待。(飯野形而)

真夜中の弥次さん喜多さん

2005年4月2日公開 アスミック・エース 監:宮藤官九郎、演:長瀬智也中村七之助
20年に1本の傑作カルト・サイケ・ムービー。初監督ながら、ホモ、ドラッグ、現実と幻想、生死の狭間という難しい素材を、豪華出演陣も程よく活かしつつ巧みにまとめた手腕にクドカンの才能を見直す。良々中毒に要注意。(飯野形而)