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ポツドール / 愛の渦

2009年3月14日14:30 THEATER/TOPS 岸田戯曲賞受賞作の再演は、初演の衝撃ないが、内田慈や江本純子、佐々木幸子ら小劇場界の有力役者そろえ新しい乱交劇創出。遠藤留奈は好調持続。キャスト変えても戯曲はいじらず、お笑いなど時事性のみ更新の印象。

スロウライダー / クロウズ

2009年2月9日19:30 THEATER/TOPS 最終公演は人間に襲われるゾンビたちの心情描く異色作で会心。奇病を患う者の誠実に対し健常者の傲慢のコントラスト鮮やか。美術も見事に内戦の孤島を創出し人権蹂躙する展開に戦慄。中川智明や池田ヒロユキが貢献。

ブラジル / 軋み

2008年12月11日19:30 THEATER/TOPS 主役の人気漫画家役に桑原裕子迎えての新作はアシスタント殺人から始まるサスペンスコメディでB山田の劇作腕力も冴える快作。劇団主宰者集い笑わせ見せる巧さ発揮。辞めたアシスタント役の葛木英もエゴな魅力爆発。

熱帯 / Backstage A Go Go!

2008年10月13日15:00 THEATER/TOPS オッホから改名第2弾は、天井低く圧迫感あふれる奈落舞台に、公演の舞台裏を描く作品で小劇場の内情伝えて興味深い内容。劇団員と客演陣、OBとの人間関係や温度差、公演期間が始まり終わる展開が素直でしたたか。

毛皮族 / 暴れて嫌になる夜の連続

2008年9月28日14:00 THEATER/TOPS 小学生の左翼運動、占拠した船上で繰り広げる筋立よく女教師と恋人巻き込みスリリングな展開も後半だれて残念。見せ場はやはりアラビアンナイトショー部分でコスチーム、振付け文句なし。客席の川上未映子も存在感。

クロムモリブデン / 血が出て幸せ

2008年8月2日15:30 THEATER/TOPS 深夜のファミレス舞台にホラ話、刑事の取り調べ絡めファンタジー。伊東沙保のウェイトレス、小説書く金沢涼恵輝くも歌舞伎町の女王様で奥田ワレタは不似合いか。男優でホラ男=森下亮と焦るコック=板倉チヒロ健闘。

熱帯(オッホ改め) / 次の曲をかけるのは誰だ

2008年5月3日14:00 THEATER/TOPS 新ユニットで再始動となった新作はデザイン事務所を舞台に社内の人間関係を巧みに描き成功。中途入社の男の台頭で組織の雰囲気が変わる展開が見事。職場で流すBGMをめぐる考察に鋭さ。キャスト的には前作超えられず。

ONE OR 8 / 莫逆の犬

2008年4月19日14:00 THEATER/TOPS ココリコの田中直樹を迎え母殺した男の隠遁生活の10年を描いて一定の成果。時効を待ちながら同棲する恋人を和田ひろこが好演。その弟の俗っぽい世渡りの巧みさはコントラスト効き過ぎも、残酷なラストシーンは秀逸。

スロウライダー / 手オノをもってあつまれ!

2008年1月5日15:00 THEATER/TOPS ネットゲーム内の中と、プレーする者を境界曖昧に描く試み面白く、ポップな舞台美術もうまいが、プロット弱く全体パワー不足。日下部そう、松浦和香子、多門勝、金子岳憲ら注目役者揃うも地味キャラ設定で魅力低め。

オッホ / 欲々しい

2007年12月29日14:30 THEATER/TOPS 15年目の最終公演は得意のオフィスネタ絶好調。探偵が狂言回しに調査企業の新人類社員ぶりが90年代風味。派遣社員3人楽しく充枝さんの発言が笑えた。働く女のコたちがみんな面白くリアリティ。森田ガンツもいい味。(やま)

道学先生 / デンキ島-白い家編

2007年11月23日14:00 THEATER/TOPS 作・演出に迎えた蓬莱竜太の代表作シリーズでカサブランカ。かつての同級生たちの現在の姿を描く必殺骨太パターンで成果。漁師の坂本シンヤを山本亨が渋く決めたほか、かつてのマドンナを三鴨絵里子が哀感きっちり。(やま)

ジェットラグ+東憲司(桟敷童子) / 夢顔

2007年8月30日19:30 THEATER/TOPS 九州の養蜂場舞台に、こじんまりした舞台でやや退屈。浮気歴ある主人公の妻役で桑原裕子が好演。国産蜜蜂に魅了された男たちの負け組人生の輝き描き持ち味発揮。九州を捨てた男とその兄、旧友が生み出す空気もよし。(やま)

ヨーロッパ企画 / 衛星都市へのサウダージ

2007年6月28日19:30 THEATER/TOPS 2時間20分の衛星都市への宇宙旅行はギャグ満載のコメディ。00年作シリーズで初めて劇団の充実役者陣揃い、ワープ時の快感得るべく滑稽な姿で悶える男たちに激笑。映像も巧みに使い、各登場キャラの事情挿入も見事。(やま)

双数姉妹 / チューブラルーム

2007年6月3日18:00 THEATER/TOPS 新人大量加入の新作公演はチューブ状廻り舞台。天地で職場と自室交互に見せる大胆試み。吉田麻紀子の妹役で浅田依子大抜擢。職場でのダメ人間によるリストラ復讐劇展開でも今林久弥演ずる作家の話とかみあわず残念。(やま)

モダンスイマーズ / 回転する夜

2007年4月22日14:00 THEATER/TOPS オーナー跡取り兄弟から同時に愛される魔性な家庭教師役に高田聖子迎えニートな弟の過去を何度もやり直させる実験性が成功。どういじっても変わらぬ現実、資金繰りの事実提示しホームセンターで働き出す結末に救い。(やま)

劇団青い鳥(Laboratory Stage) / U.Z.K.夕月○〜ゆうづき〜

2007年1月27日14:00 THEATER/TOPS 北村想の書き下ろし新作上演はハムレット&ホームズをミックスし演劇論&現代批評が秀逸。若手4女優が重要な役どころ演じ健闘もパワー不足感否めず。芹川葛西天光の3本柱は魔女で冒頭と終盤のみ出演だが格の違い。(やま)

南河内万歳一座 / 百物語(再演)

2007年1月13日14:00 THEATER/TOPS 代表作再演は怪談もの。冒頭は従来テーストで役者ぎっしり。6畳一間部屋場面では窓の外に雨降らせ2人芝居にWキャストで対応し婚約者岡ひとみが機能。結婚控えた男が引っ越し当日に飛ぶ展開も小劇場らしい味わい。(やま)

ポツドール / 恋の渦

2006年12月9日14:30 THEATER/TOPS いつになく饒舌な三浦大輔が得意の嘘や裏切り、性も大胆に盛り込む意外に素直な直球恋愛劇。舞台に四部屋設け、携帯電話巧みにやり取りさせ覗き見感十分。TVやゲームなど入れ方効果的。古澤パート相変わらず面白い。(やま)

双数姉妹 / トリアージ

2006年9月4日19:30 THEATER/TOPS 日本人が経営する南島リゾート施設舞台に爆破事件の前後交互に描き罪と罰問うデリケートな筋立ても意外にミュージカルで劇伴の質高く歌も本気。椿組で光った吉田麻紀子が現地ヒロイン、今林久弥は難役の通訳で貫禄。(やま)

モダンスイマーズ / 赤木五兄弟

2006年8月27日14:00 THEATER/TOPS 亀田三兄弟な男たちの骨太な一つ屋根の下は荒くれな5人兄弟が営む土建屋の日本家屋が逆に超現代風なコメディ。飼い犬の仇討ちに誰が行くかで終始する間抜けさリアル。西條義将の長男含め情けなさ染みてシリーズ化。(やま)

ポツドール / 女のみち

2006年7月6日19:30 THEATER/TOPS 安藤玉恵の自主企画は溝口真希子=ぺヤングマキを作演に迎えAV撮影の舞台裏。出演女優5人全員がAV女優となり陰口溢れる人間模様を創出し成功もキャラの奥行き浅さに難。状況を時間経過で見せるポツ様式は堅持。(やま)

ヨーロッパ企画 / Windows5000

2006年3月14日19:30 THEATER/TOPS 近未来の集合住宅舞台に画期的ソフト開発したアイデアの勝利。舞台上に8世帯の激狭部屋並べた断面図が圧巻。役人が立ち退きリサーチで観察し個々の間抜け生活にツッコミを入れる展開秀逸で20回記念の彼等の最高作。(やま)

ポツドール / 夢の城  

2006年3月9日19:30 THEATER/TOPS 岸田戯曲賞受賞第一作は台詞ゼロもTV音声効果的で失敗ANIMALのリベンジ。男5人女3人で共同生活するワンルームを夜朝昼夜と眺め、これぞポツな圧倒的時代性。男全裸でセックス連続も皆で鍋つつく夕食とラストで感涙。(やま)

ラッパ屋 / あしたのニュース

2006年1月30日19:30 THEATER/TOPS 地方小新聞社と隣接豆腐屋舞台にプチ社会派コメディ。ノスタルジーな舞台美術が圧巻。ビール工場誘致したい市の思惑に乗った捏造記事で展開、暇ネタ中心に埋もれる記者描き鈴木聡の世界。ヒール役の木村靖司がいい。(やま)

親族代表 THE LIVE 「3」

2006年1月7日15:00 THEATER/TOPS ナイロン系揃いコント連発。ブルースカイとケラのホンが面白く、「NHK」はドラマ脚本の書き直し要求を描き不祥事続く局を皮肉り笑い。「3人で死ぬ」も集団自殺のパロディでケラ節炸裂、3人もうまく演じ連続笑。(やま)

拙者ムニエル / FUTURE OR NO FUTURE  

2005年9月30日19:30 THEATER/TOPS 村上が劇団主宰演じWアレン的世界を期待するも中途からうんこ連発のベタなギャグ前面に出た拙い筋立てで残念。低級戯曲も客演の町田カナと原金太郎健闘でミス日本な嫁役と義父役を好演。伊藤修子はホームで輝けず。(やま)

ハンサムユニオン / 初々しくエロやかに

2005年8月24日19:30 THEATER/TOPS ベターポーヅの別働新ユニットは、振付に山田うん迎え、抽象性を推進。男中心のキャスト不満だが、紅一点の吉原朱美が素晴らしくすべてに絡んで大活躍。ベタポの女優陣の充実振りを再認識。西島明の馬キャラに爆笑。(やま)

グリング / カリフォルニア

2005年7月18日13:00 THEATER/TOPS 緩い近作を反省したかキツメの一本。窓の外を猫や人が落ちる幻想みせてホラー仕立てに展開。序盤に複数の謎配置し伏線きっちり回収しストーリーテラーぶり披露。萌え系エピソードも巧み。桑原裕子レズ役起用も見事。(やま)

ポツドール / 愛の渦

2005年4月24日19:30 THEATER/TOPS 乱交パーティ舞台に男女心理戦。失敗前作から時間経過踏襲。性欲テーマで喘ぎ声ふんだんに本領発揮。22〜5時で黒い笑い交え駆け引きとハプニング、はぶにされる者も出し刺激的に展開。タオル一枚で通す役者に拍手。(やま)

シベリア少女鉄道 / アパートの窓割ります〜死ぬまでにしたい12個目のこと

2005年2月16日19:30 THEATER/TOPS 不振続いたシベ少が路線変更で新境地。「H2」下敷きに甲子園球児たちのその後を描き久々の会心もファンには不評。観客の予想・期待次々裏切るエピローグに感嘆。ローファイ演技も復活し看板秋澤不在も篠塚茜健闘。(やま)