2005-06-12から1日間の記事一覧

六月大歌舞伎夜の部

2005年6月12日16:30 歌舞伎座 南北生誕250年で通し上演された盟三五大切は、仁左衛門が忠義のため非道を尽くす三五郎を粘質に演じ、虎屋の羊羹の如き濃厚さ。人間国宝にして踊りの名手の富十郎が、挙動不審の2歳児に食われる良寛はきわめて前衛。(飯野形而)

劇団ジャブジャブサーキット / 成層圏まで徒歩6分

2005年6月12日14:00 ザ・スズナリ 名古屋の中堅劇団の20周年記念公演は、郊外の天文台に隣接するレストラン成層軒舞台にミステリー仕掛けに展開。天文学者の死で過去が明らかになる筋立て上手いが演出は凡庸。キャラも消え気味で面白みに欠け残念。(やま)

六月大歌舞伎昼の部

2005年6月12日11:00 歌舞伎座 上方和事が板に付き始めた染五郎の封印切は、はんなり感やや欠けるも、前半の憎めないバカっぽさと、稚拙ゆえ挑発に乗り公金横領に至る悲哀を好演。仁左衛門が当り役を若手に譲り、狡猾な小悪党と純朴な親父で締める。(飯野形而)