六月大歌舞伎昼の部

2005年6月12日11:00 歌舞伎座
上方和事が板に付き始めた染五郎の封印切は、はんなり感やや欠けるも、前半の憎めないバカっぽさと、稚拙ゆえ挑発に乗り公金横領に至る悲哀を好演。仁左衛門が当り役を若手に譲り、狡猾な小悪党と純朴な親父で締める。(飯野形而)