2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍なつみコンサートツアー2006春 〜おとめちっくBANK〜

2006年6月10日19:00 大阪厚生年金会館大ホール 空席目立つもグッズ軒並み売切れ、客席は秩序ある熱気保ち、真正なっちヲタだけが残った濃密な空間。ベルリン・天使の詩の如く天使の羽を捨てた女優なっちが市井の同世代OLの恋愛譚をミディアム・テンポで綴る好…

宮沢章夫 / レンダリングタワー

2006年1月31日初版 アスキー 面白エッセイ復活で宮沢節も爆発。オチの付け方も成熟の域。「MACPOWER」連載だけにアップルネタ中心だが、コンピュータからのかけ離れ具合と脱線ぶりが圧巻。世の中の不思議への着眼すごく笑い過ぎで電車内読書は要注意。(やま…

ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?(作:エドワード・オルビー 演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)

2006年6月8日18:30 シアターコクーン 稲垣吾郎出演も大竹しのぶが変幻自在に独壇場。ともさかりえ&段田安則ら脇充実。全編激しい夫婦喧嘩の難作をケラが適度な笑い入れ3幕スムース。大学舞台に2組の夫婦の愛と憎悪、退廃描くが今上演の意義見出せず。(や…

やわらかい服を着て(作・演出:永井愛)

2006年6月7日19:00 新国立劇場THEPIT イラク反戦NGOの若者たちの群像劇は開戦前夜、3人質騒動、9.11選挙、開戦3年目の4つの日を選び見事。吉田栄作と小島聖中心にキャラ輝く。人間の弱さ描き組織崩壊の危機も小さな支援で立ち直るラストに「希望」。(…

メガロザ / 七つの罪の海

2006年6月4日14:00 ウエストエンドスタジオ 強欲、色欲、傲慢、憤怒、怠惰など7つの大罪テーマにTV進出バンドの自堕落な日々描き暴走。ビーチ場面嬉しいが前作光ったダンス場面減り完成度低下。期待の目黒二重もキャラ弾けず残念。マンガ的な作風こそ魅力…

桂文太 / 雪姫と芳っさんの会

2006年6月4日14:00 高津の富亭 Lマガ落語家人気投票で三枝、福笑抑え首位と云うネタの宝庫・文太ならではのレア芝居噺・瑠璃壷寿誉早駆は、芝居よりも芝居慣れしていない見物のほのぼのとした芝居小屋風景に比重置き、ギャグふんだんに軽妙な描写秀逸。(飯野…

保坂和志 / 途方に暮れて、人生論

2006年4月28日初版 草思社 「Web草思」「風の旅人」連載エッセイを単行本化。小説同様に哲学的考察満載で随所にらしさ。あまり出歩かずTVネタ多い点は難も、猫や土地、教養などのテーマで持ち味。小説以上に作家の生の声が出て興味深い。(やま)

ボーダビッチ / 演劇なんてやるんじゃなかった

2006年6月3日14:00 王子小劇場 ネット演劇を続けた彼らの舞台進出第2弾は演劇部とバスケ部の対立を軸に学園ドラマ。究極のベタな展開、大胆な真相露呈でTVドラマ批評。演劇部ながらバスケに燃えるキャプテン役の墨井鯨子の健気ながんばり光る。(やま)

浅野健一 / 戦争報道の犯罪−大本営発表化するメディア

2006年4月3日初版 社会評論社 「週刊金曜日」等で発表の小文を集めイラク開戦後の異常な状況を嘆く言論集。痛烈な朝日批判は厳しい感あるが米国の言論統制の動きなどファクトの積み上げは見事。感情的な表現や暴走気味の空想は難も意義ある仕事。(やま)

離風霊船 / クロスゼロ

2006年6月2日19:30 ザ・スズナリ アパート舞台に壁動かすだけで個々の部屋が覗ける仕掛け見事だが、好調近作に比べプロット低調で演出の陳腐さ露呈。つきあう人が皆死ぬ不幸な女性と不運続く各世帯の話で配役バランスも神谷真衣子の出番少なく残念。(やま)

大人計画 / まとまったお金の唄

2006年6月2日19:00 大阪厚生年金会館 芸術ホール 太陽の塔=男根を軸に数奇な運命辿る松尾版家族の肖像は、彼本来の粘着質乏しく、屈折した吉本新喜劇の趣。内田滋、平岩紙以外聴くに堪えない惨憺たる音調の大阪弁で台無し。大阪下町と阪神大震災の関係も認…

Oi-SCALE / キキチガイ

2006年6月1日19:30 シアタートラム 取り壊される病院屋上舞台に各エピソードが交互に進行し交わる試みで、看護婦役の佐藤康恵に存在感。工事現場シーンはSHAMPOO HAT的。冒頭飛び降り核のはずが中途半端感。映像にセンスも1文字ずつ流すナレーション読み難…