2010-01-11から1日間の記事一覧

舞城王太郎 / ビッチマグネット

2009年11月25日初版 新潮社 芥川賞候補となった新作はビッチばかり引き寄せる弟と地味に生きる姉の成長と恋愛を描き秀逸。家に寄り付かない父の存在もスパイスに家族小説としても成功。京王線沿線のリアルな生活感、現代女子な言語感覚も抜群。

桃園会 / ぐり、ぐりっと、〜「ぐり、ぐりっと、」「月灯の瞬き」「カラカラ」〜

2010年1月11日19:00 ザ・スズナリ 演出にはせひろいち&キタモトマサヤ招いて95年、02年作と表題新作上演は意外に成功。月灯が素晴らしく、深夜の長テーブルでの金替康博&出之口綾華の会話が上手く、歌も面白い。震災時の避難所描くカラカラも新鮮。

ブルドッキングヘッドロック / 女々しくてシリーズ 黒いインクの輝き

2010年1月11日14:00 サンモールスタジオ シリーズ新作は漫画家アシスタントの生態描き見事な完成度。創作の苦しさ、分業体制の矛盾、編集者との恋愛交え充実プロット。妹役梅舟惟永、ベテラン永井幸子、中間管理職な津留崎夏子などキャラ立ちも素晴らしい。