川上弘美 / 真鶴

2006年10月30日初版 文藝春秋
夫が失踪した作家の母と娘と不倫相手=編集者との日々を描く新作は物語から離れ文章の技巧に凝った新境地。子育ての不安や悩みの感情を素直に表現した点が出色。真鶴で謎追及は見えない女登場で抽象度深まり文学性。(やま)