高山文彦 / 孤児たちの城―ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人

2008年9月18日初版 新潮社
天才ダンサーが育てた孤児13人の行方と実態を暴き、善意の空回り断罪する前半痛々しい。育ての母の華々しい経歴挿入で持ち直し、長男として育ったアキオの心情を切なく描き生麦で拾われた際の話入れた終盤は流石。