市川真人 / 芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか〜擬態するニッポンの小説

2010年7月25日初版 幻冬舎新書
早稲田文学の編集者による興味深いテーマの一冊は当時の選考委員や米国との関係を軸に受賞作を分析した点は興味深いが中盤の脱線は苦痛。「坊っちゃん」の独自解釈はいいが、凡庸な映画「ALWAYS」への執拗な言及は疑問。