滝口悠生 / 死んでいない者

2016年1月30日初版 文藝春秋
大往生で亡くなった男の通夜に集まった親族一人一人の主観を繋げ実験性も巧みに料理し見事な成果。子供、孫、ひ孫の関係性も面白く、引きこもりや育児放棄などの現代社会の問題も丁寧リアルに扱い納得の芥川賞受賞。