堀川惠子 / 戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇

2017年7月7日初版 講談社
築地小劇場に集った演劇人たちを襲った戦時体制のきつい現実描いて会心の労作。土方与志の出国場面興奮、丸山定夫ら苦楽座から桜隊への動きも切なく、原爆描写も流石。森下彰子と川村禾門の悲恋も新味で見事な仕事。