村上春樹 / 猫を棄てる 父親について語るとき

2020425日初版 文藝春秋
自身の父について京都での生い立ちから戦中の苦難も含め味わい深く詳述し資料的価値も十分。住職の家に生まれ2度の応召、京大卒業後の教員生活も鮮明。表題の夙川から香櫨園の浜へ猫を棄てに行くエピソードが秀逸。