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NHKスペシャル 父と子 市川猿翁・香川照之

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2013年1月6日21:30 NHK総合 昨年に47歳で歌舞伎役者となった香川照之の姿を追いかけて興奮のドキュメント。市川中車襲名を舞台裏までカメラ入れて、父猿之助(現猿翁)の復活も含めて意義深い記録。改築歌舞伎座に万全期す松竹が全面協力か。

ワワフラミンゴ / 3月の注意事項/コッペリア

2011年2月26日17:00 凛イーストプラス 東銀座・歌舞伎座裏のカフェでの激狭空間公演は吸血鬼な女子2人と対立軸の3人の駄弁劇。吸血キャラの北村恵&菊地千里のデュオ、すどうりえこの各ダンス導入嬉しい。シール貼る場面面白く床に寝そべるシーン素敵。

十二月大歌舞伎(身替座禅/大江戸りびんぐでっど)

2009年12月25日13:20 歌舞伎座 勘三郎、染五郎に加え怖い奥方を三津五郎が演じる豪華な浮気喜劇に笑う。クドカン作・演出のゾンビ劇は染五郎主演で七之助、勘太郎も持ち味出し向井秀徳の劇伴楽しく冒頭から飛ばすも派遣絡めた社会派展開は空回り。

たいしゅう小説家 Presents 空間ゼリーの「夏の夜の夢」

2008年12月16日19:30 池袋芸術劇場小ホール2 安い歌舞伎座な空間の中、吉原舞台にシェークスピア作を大胆リメイクで遊郭ならではの結末用意もタレント集めた学芸会級。ジェームズ小野田、大林素子が大きい。ヒロインは三津谷葉子も斉藤ナツ子が空ゼ魂しっかり。

十二月大歌舞伎(鎌倉三代記/信濃路紅葉鬼揃/水天宮利生深川) 

2007年12月19日11:00 歌舞伎座 豪華布陣の鎌倉三代記は橋之助、福助に芝翫型挑戦の三津五郎で大阪夏の陣をしっかり。紅葉狩は玉三郎、海老蔵、勘太郎揃うもやや眠い。先代当たり役の筆幸に挑戦の勘三郎は貧しき人情話ベタだが気が違う場面で巧さ。(やま)

八月納涼歌舞伎第三部(通し狂言 裏表先代萩)

2007年8月11日18:00 歌舞伎座 伊達お家騒動を描いた「伽羅先代萩」の鶴屋南北によるリミックスは世話物を強引導入。勘三郎が下男小助、乳母政岡、仁木弾正の3役担い健闘。コミカルな悪人=勘三郎に対し、倉橋弥十郎=三津五郎の裁きぶりに貫禄。(やま)

五月大歌舞伎 團菊祭(女暫/雨の五郎/三ツ面子守/神明恵和合取組-め組の喧嘩)

2007年5月1日16:30 歌舞伎座 菊五郎の地力発揮の「め組の喧嘩」が見事。辰五郎の鳶の組合を背負う男の器量、江戸っ子としての意地をうまく見せた。相手の相撲部屋は成田屋で固め、ライバル対決の構図も鮮明。女暫はラストの三津五郎が格の違い。(やま)

四月大歌舞伎 中村信二郎改め二代目中村錦之助襲名披露(実盛物語/口上/角力場/魚屋宗五郎)

2007年4月14日16:30 歌舞伎座 勘三郎=宗五郎の名人芸に尽きた。妹の冤罪知り絶っていた酒を飲み始める際の芸の細かさに感嘆。おかわり要求する仕草で場内沸く。殿様=錦之助とも巧みに絡んだ。口上は先代の思い出、二代目の頑張り誉めて暖かみ。(やま)

三月大歌舞伎 通し狂言 義経千本桜(木の実/小金吾討死/すし屋/川連法眼館/奥庭)

2007年3月17日16:15 歌舞伎座 夜に入ると木の実からすし屋まで世話物。実は維盛的強引さでもはや筋が繋がらない。仁左衛門のいがみの権太がひょうきんに上方言葉で抜群。改心のヤクザ者が父に刺される皮肉じわり。川連&奥庭でマンネリ菊五郎狐。(やま)

三月大歌舞伎 通し狂言 義経千本桜(鳥居前/渡海屋/大物浦/道行初音旅)

2007年3月17日11:00 歌舞伎座 2カ月連続の通し狂言は評価も同演目は頻繁に上演され、登場キャラもバラバラで通しの意義低いか。逃走の身の義経一行を亡霊な知盛=幸四郎が狙う展開で船宿の雰囲気面白いが典侍の局=藤十郎とのやり取りに冗長感。(やま)

芸術祭十月大歌舞伎(葛の葉/寿曽我対面/熊谷陣屋/お祭り)

2006年10月15日11:00 歌舞伎座 享保年間な清貧の傑作葛の葉で魁春が二役こなし健闘。続く対面は静の団十郎=工藤祐経に対し動の菊之助&海老蔵=曾我兄弟が見事な対比でケレン溢れる動きも圧巻。一ノ谷低調も仁左右衛門の踊りは華あり流石の芸道。(やま)

八月納涼歌舞伎第三部(南総里見八犬伝)

2006年8月15日18:00 歌舞伎座 貴重な通し狂言に期待も八犬士のキャスト低調で残念な仕上がり。筋立て丁寧に再現もスペクタクル弱く、福助健闘も犬塚信乃=染五郎は宿命的キャラ弱さ。金碗大輔で幸四郎の起用を希望。三津五郎は渋過ぎで目立たず。(やま)

五月大歌舞伎 團菊祭(傾城反魂香/保名/藤娘/黒手組曲輪達引)

2006年5月20日16:30 歌舞伎座 菊五郎が矢鴨に化け2001年宇宙の旅、カーリングで股潜り等ギャグ集で新喜劇の様相。菊之助の白玉は悪女ぶり見事に吉原。助六の江戸の屋根上の仕返し幕切れ鮮やか。三津五郎の又平は吃り丁寧に演じ結末じんわり。(やま)

五月大歌舞伎 團菊祭(江戸の夕映/雷船頭/外郎売/権三と助十)

2006年5月13日11:00 歌舞伎座 復活團十郎の外郎売は武具馬具と早口鮮やかで舌回り感嘆。菊五郎と二人口上も團菊祭の意義。大仏作は海老蔵と松緑の大詰弱いも脇役陣健闘し維新の江戸人情話成立。菊五郎と三津五郎の籠やは長屋井戸替えの挿話見事。(やま)

團菊祭 昼の部

2006年5月7日11:00 歌舞伎座 当代團菊がその名跡に相応しい江戸歌舞伎の真髄を存分に披露。團十郎の外郎売りは病後を感じさせない鮮やかな口跡。菊五郎の権三は軽やかさと同時に、勘三郎には出せない凛とした江戸前芸。脇に徹した三津五郎も秀逸。(飯野形而)

團菊祭 夜の部

2006年5月6日16:30 歌舞伎座 助六パロディの黒手組曲輪達引で菊五郎がまたも悪ノリ。ツァラトゥストラ序奏で矢鴨のかぶりもの、恋のダウンロードの下座も難なく場内爆笑後、男伊達と華麗な立廻りで見事な〆。海老蔵藤娘は踊りは拙いが意外な美しさ。(飯野形而)

五月大歌舞伎 夜の部

2006年5月5日16:30 新橋演舞場 歌舞伎座の團菊に対し新橋は一日三狂言出演の吉右衛門祭。つづら抜けはじめ石川五右衛門は鮮やかながら、松竹梅ではニンに無い無理なギャグが痛々しく辛い。成駒屋・萬屋・明石屋の御曹司勢揃いした道成寺は数十年後の財産。(飯野形而)

浪花花形歌舞伎 伊勢音頭恋寝刃

2006年4月9日12:00 松竹座 正月の義賢最期での壮絶な芝居に続き大役福岡貢演じた愛之助が大当り。歌舞伎座で同月同役演ずる叔父・仁左衛門と瓜二つの正統継承でピントコナ適格十分。妙見町宿屋からの通しで万次郎、青江下坂の意義も明確に極上芝居。(飯野形而)

壽 初春大歌舞伎 中村鴈治郎改め坂田藤十郎襲名披露(藤十郎の恋/口上/伽羅先代萩/島の千歳/関三奴)

2006年1月21日16:45 歌舞伎座 70歳過ぎの襲名興行でムリな面多く口上以外で唯一出演した乳人政岡もムダに長い芝居でダレるも床下の吉右衛門&幸四郎が救済。スターシステムが機能し大歌舞伎の醍醐味。トリを橋之助&染五郎務め世代交代の印象も。(やま)

十二月大歌舞伎(御所桜堀川夜討弁慶上使/猩々/三社祭/盲目物語)

2005年12月11日11:00 歌舞伎座 谷崎作の盲目物語が出色で、玉三郎演ずるお市の方を慕う秀吉と盲目の弥市2役を勘三郎が見事に演じて感涙の大詰琵琶湖。柴田勝家を橋之助、淀君を七之助も適役で圧倒的完成度。親子で夫婦役も異形カップルには効果。(やま)

吉例顔見世興行 中村鴈治郎改め坂田藤十郎襲名披露 昼の部

2005年12月2日10:30 南座 231年ぶりに大名跡復活させた藤十郎の曽根崎心中お初は熱情溢れる濃厚さ。復活狂言の夕霧名残の正月は10月歌舞伎座の河庄の完成度に比して薄味。菊之助の京人形は桟敷を埋め尽した祇園町御連中に負けない艶やかさ。(飯野形而)

 吉例顔見世大歌舞伎 夜の部

2005年11月19日16:30 歌舞伎座 『日向嶋〜』動きなく少々眠気誘うが終盤は豪華絢爛。『鞍馬山〜』鷹之資のふくよかさに将来体型の不安が。幸四郎・染五郎親子『連獅子』は息もぴったりで爽快。『大経師〜』想像での張り付け姿を影絵で演出し奇景。(しも。)

花組芝居 / 泉鏡花の日本橋

2005年10月22日13:00 IMPホール 鏡花作、芸妓と客との四角関係を描いた新派の名作を情感深く官能的に再演。加納、植本の女形芸は歌舞伎座の下手な若手に見習わせたい巧さ。集客規模に比して贅沢な美術と衣装、濃厚なキスに加納美学色濃く。(飯野形而)

九月大歌舞伎 昼の部

2005年9月10日11:00 歌舞伎座 東海道中膝栗毛は俳優祭並のバカ歌舞伎。夜の部の勧進帳を前にモリゾー、キッコロのかぶりものも厭わず道化に徹する富十郎と吉右衛門の潔さ。歌江の細木数子は秀逸。雀右衛門の豊後道成寺は生涯の心の財産。(飯野形而)

九月大歌舞伎 夜の部

2005年9月9日16:30 歌舞伎座 勧進帳が出色。8年ぶりとなる吉右衛門の弁慶は幸四郎に比して豪胆。富十郎扮する富樫とのパワーバランスも絶妙で、問答の緊迫感凄まじく、引込みまで息もつかせぬ鮮やかな仕上り。梅玉の実直な芝居は和事に不適。(飯野形而)

八月納涼歌舞伎 第三部(法界坊)

2005年8月27日18:00 歌舞伎座 コクーン歌舞伎を歌舞伎座へ移しての串田作は、勘三郎のコメディエンヌぶりを前面に、無類のサービス精神発揮。楽しい掛け軸のすり替えで加速つき双面となっての宙乗りは圧巻も大喜利でトーンダウンし構成の難しさ。(やま)

八月納涼歌舞伎 第二部

2005年8月25日14:40 歌舞伎座 けいせい倭荘子・蝶の道行にて武智鉄二演出作を初見。暗闇に浮かぶ差金の蛍光蝶、澁澤龍彦『フローラ逍遥』の如きボタニカル・アート風の巨大な花々を縫って踊る染五郎は妖艶ながら、孝太郎は違う昆虫か。(飯野形而)

八月納涼歌舞伎 第一部

2005年8月25日11:00 歌舞伎座 花形歌舞伎の如き若手競演の中、勘太郎が雨乞狐で五変化を好演。橋弁慶の獅童は歌舞伎コントのごとき拙劣さで顔だけ弁慶。鶴松提灯ブロマイドが5枚も販売されているのに驚く。福助の雪姫は気品、可憐さ欠く。(飯野形而)

十八代目中村勘三郎襲名披露 七月大歌舞伎 夜の部

2005年7月24日16:30 松竹座 唯一幕見が売れ残った大津絵道成寺で鴈治郎が五変化、7回の早替りも鮮やかに意気軒昂。研辰の討たれは歌舞伎座よりは好印象。野田演出の本質は大歌舞伎でなく小芝居であることを再認識。standing ovationの半強要は悪弊。(飯野形而)

十八代目中村勘三郎襲名披露 七月大歌舞伎 昼の部

2005年7月20日11:00 松竹座 沼津で平作演じた勘三郎は客席沸かすが、演技過剰で諄い。大阪ではかかる濃さで丁度との判断か、キャパ2倍の歌舞伎座を想定した大仰な芝居ということか?昼は配役少ない狂言ばかりで口上での役者の多さ目立つ。(飯野形而)