2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

チェルフィッチュ / 目的地

2005年11月10日19:30 こまばアゴラ劇場 待望新作は妊娠テーマに港北ニュータウンで若夫婦の物語。役柄がさりげなく次々変わり、果ては団地に棲む猫まで演じ方法論完成の域。プロジェクターで団地の歴史詳しく語り、エレベータ使った役者の登退場も効果的。(…

桂吉朝逝去

2005年11月8日 未だ病癒えず観るのも痛々しかった10/27の高座を最後に急逝。米朝の正当継承者を嘱望されながら師米朝傘寿の会の2日後に早逝した次代の上方落語担うべき至宝に深く哀悼すると共に、若き弟子達の奮起を期待。(飯野形而)

珍しいキノコ舞踊団 / 珍しいキノコ舞踏会〜シャルウィダンス?

2005年11月8日20:00 東京都写真美術館地下展示室 「舞踏」をテーマに複数のシャンデリア吊りクラシックな音楽中心にエレガント路線。舞台上に小道具用いずバレエ色のダンス徹底、暗転積極的に使い新風味。通常より多目の7人編成も複数パートに分かれ独舞まで…

ハロ☆プロ パーティ〜!2005 〜松浦亜弥キャプテン公演 NEO〜

2005年11月6日18:30 大阪厚生年金会館大ホール NEOとは名ばかりで春の前回ツアーとほぼ変わりないセット・リストには、構成演出の手抜き以上に、参加3ユニットのこの間の新曲リリース不足を痛感。娘。なっち、後藤に比し会場濃度薄く、和やかながら面白み欠く…

桂文太 / 抜け蟹と猫定の会

2005年11月6日14:00 高津の富亭 たっぷり3席2時間近くの高座をさらりと務め、かつ開口一番での文枝追悼会噺に始まりトリに追悼会でも上映した師の十八番・天神山を配する桂文太の地味ながら真摯な情熱と芸の奥深さを強く印象付ける感動の落語会。(飯野形而)

猫のホテル / ウソツキー

2005年11月5日14:00 ザ・スズナリ 多忙劇団員揃った新作は風街ろまん似チラシの通りはっぴいえんど。池田鉄洋演じる作詞家は松本隆。現在別荘と過去バンド活動交錯し劇団とバンドも重なる上質仕上げ。ラストの千葉作詞歌で中村まことら歌い上げ昭和。(やま)

フレンテ寄席 露の五郎兵衛襲名記念落語会

2005年11月5日14:00 フレンテホール 西宮市主催の地域寄席はお役所仕事の受付に始まり、全く寄席の芳香感じられず。五郎兵衛は襲名披露時同様、床机に座り、甚五郎のねずみ。太神楽界の紺野あさ美、海老一鈴娘の五階茶碗は何度見ても緊張する秀逸芸。(飯野形…

しりあがり寿 / 真夜中のヒゲの弥次さん喜多さん

2005年11月4日初版 ビームコミックス 傑作シリーズにヒゲ版登場。薮内笹子に続く必殺型で2人にヒゲ。伊勢参りに向かうもドラクエ的な中世欧州世界にアロハ着た海。ストレンジ江戸世界も満載だが、ヤジさんのキタさんへの恋情を切なく描いた点も印象的。(や…

五代目桂文枝追悼公演

2005年11月3日18:30 ワッハ上方 三枝演出の追悼会は、泣かせVTRに始まり、一門全員の挨拶、文珍による師の十八番・稽古屋、ゲストに四天王の一角・春団治、私生活を良く知る西川きよし、と多彩でTV的、かつ多方面への気配りを感じさせる堅実さ。(飯野形而)

SPARKO / Witch Tank

2005年11月3日14:00 王子小劇場 女優だけの劇団2年ぶり新作は魔女を飼育する筋立て。タンク内で生まれ育つ魔女の生き様が切なく美しい。別に魔王飼われ殖やすための繁殖タンクが淫靡。飼い主親子3者で3部構成も失敗、設定いいので丁寧さ欲しい。(やま)

辛酸なめ子 / アイドル万華鏡

2005年9月3日初版 コアマガジン BUBKA連載2企画を単行本化は雑誌の性格からか下ネタもふんだんにアイドル考察。安倍姉妹から始まるパンチライン連発の前半もいいが、ベリ工やマツケンらライブ潜入レポートも画像も豊富に芸風が完成の域に達し大成功。(やま…

劇団演技者 / 家が遠い

TV

2005年9月13日〜11月1日 24:58 前田司郎代表作を古厩智之の演出でドラマ化も五反田団公演時の面白み消え古厩ワールド。演技初挑戦のNEWSが作品の肝だった中学生のダサさやカッコ悪さ出せず。野暮ったい服にスナック菓子を。黒田大輔の意義深く確認。(やま)

TORII寄席 人間国宝を座談に迎えて枝光・小米朝ふたり会

2005年11月1日18:30 トリイホール 文枝師の思い出と題した座談に登場の米朝が、6代目文枝の適任者は?との問いに、枝光と答える衝撃発言。2日後の追悼落語会に波紋の予感。枝光は出来良く、北海道マクラも秀逸。小米朝は噺が雑過ぎ。(飯野形而)