2017年12月15日初版 文藝春秋
バブルの実像描き冴えた仕事見せた筆者が加計孝太郎ら安倍人脈の暗躍追いかけた新作は大宅賞受賞も納得の迫力。米国留学時代の接触から千葉科大での無謀な取り組みも明らかにし興奮。森友も触れるも加計部分が最高。
藤田貴大 / おんなのこはもりのなか
2017年4月13日初版 マガジンハウス
「an an」連載の女子への偏執愛綴ったエッセイ軸に「口内炎を見たい」「鼻水に取り憑かれる」変態エピソード満載。劇団公演の最中も続いた連載に臨場感も。劇団関係者を実名で登場、欧州ツアーの様子も興味深い。
木村元彦 / 無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代
2017年8月15日初版 ころから
70〜80年代に国内最強といわれた東京朝高と金明植監督を描き出色。出生地の枝川から辿り、総聯と民団で揺れる状況詳述も意義。十条ダービーを戦い黄金時代を築いた帝京の古沼監督ほか強豪校指導者の証言も効果。