中村文則 / 土の中の子供

2005年7月30日初版 新潮社
芥川賞受賞作は幼年時のDVの記憶とともに生きるタクシー運転手の心理を重めのトーンで描き成果。併録のひきこもり男が魅力的で、橋の下で生活始める部分が最高。現実と空想が不明になる展開に筆力追いつかず残念。(やま)