2005-01-01から1年間の記事一覧

ハロ☆プロ パーティ〜!2005 〜松浦亜弥キャプテン公演 NEO〜

2005年11月6日18:30 大阪厚生年金会館大ホール NEOとは名ばかりで春の前回ツアーとほぼ変わりないセット・リストには、構成演出の手抜き以上に、参加3ユニットのこの間の新曲リリース不足を痛感。娘。なっち、後藤に比し会場濃度薄く、和やかながら面白み欠く…

桂文太 / 抜け蟹と猫定の会

2005年11月6日14:00 高津の富亭 たっぷり3席2時間近くの高座をさらりと務め、かつ開口一番での文枝追悼会噺に始まりトリに追悼会でも上映した師の十八番・天神山を配する桂文太の地味ながら真摯な情熱と芸の奥深さを強く印象付ける感動の落語会。(飯野形而)

猫のホテル / ウソツキー

2005年11月5日14:00 ザ・スズナリ 多忙劇団員揃った新作は風街ろまん似チラシの通りはっぴいえんど。池田鉄洋演じる作詞家は松本隆。現在別荘と過去バンド活動交錯し劇団とバンドも重なる上質仕上げ。ラストの千葉作詞歌で中村まことら歌い上げ昭和。(やま)

フレンテ寄席 露の五郎兵衛襲名記念落語会

2005年11月5日14:00 フレンテホール 西宮市主催の地域寄席はお役所仕事の受付に始まり、全く寄席の芳香感じられず。五郎兵衛は襲名披露時同様、床机に座り、甚五郎のねずみ。太神楽界の紺野あさ美、海老一鈴娘の五階茶碗は何度見ても緊張する秀逸芸。(飯野形…

しりあがり寿 / 真夜中のヒゲの弥次さん喜多さん

2005年11月4日初版 ビームコミックス 傑作シリーズにヒゲ版登場。薮内笹子に続く必殺型で2人にヒゲ。伊勢参りに向かうもドラクエ的な中世欧州世界にアロハ着た海。ストレンジ江戸世界も満載だが、ヤジさんのキタさんへの恋情を切なく描いた点も印象的。(や…

五代目桂文枝追悼公演

2005年11月3日18:30 ワッハ上方 三枝演出の追悼会は、泣かせVTRに始まり、一門全員の挨拶、文珍による師の十八番・稽古屋、ゲストに四天王の一角・春団治、私生活を良く知る西川きよし、と多彩でTV的、かつ多方面への気配りを感じさせる堅実さ。(飯野形而)

SPARKO / Witch Tank

2005年11月3日14:00 王子小劇場 女優だけの劇団2年ぶり新作は魔女を飼育する筋立て。タンク内で生まれ育つ魔女の生き様が切なく美しい。別に魔王飼われ殖やすための繁殖タンクが淫靡。飼い主親子3者で3部構成も失敗、設定いいので丁寧さ欲しい。(やま)

辛酸なめ子 / アイドル万華鏡

2005年9月3日初版 コアマガジン BUBKA連載2企画を単行本化は雑誌の性格からか下ネタもふんだんにアイドル考察。安倍姉妹から始まるパンチライン連発の前半もいいが、ベリ工やマツケンらライブ潜入レポートも画像も豊富に芸風が完成の域に達し大成功。(やま…

劇団演技者 / 家が遠い

TV

2005年9月13日〜11月1日 24:58 前田司郎代表作を古厩智之の演出でドラマ化も五反田団公演時の面白み消え古厩ワールド。演技初挑戦のNEWSが作品の肝だった中学生のダサさやカッコ悪さ出せず。野暮ったい服にスナック菓子を。黒田大輔の意義深く確認。(やま)

TORII寄席 人間国宝を座談に迎えて枝光・小米朝ふたり会

2005年11月1日18:30 トリイホール 文枝師の思い出と題した座談に登場の米朝が、6代目文枝の適任者は?との問いに、枝光と答える衝撃発言。2日後の追悼落語会に波紋の予感。枝光は出来良く、北海道マクラも秀逸。小米朝は噺が雑過ぎ。(飯野形而)

中野成樹+フランケンズと演出コースの後輩 / 「宿なし男」「私たちがまばたきをしたときいったい何をみているのでしょうとボブはその男に答えた」「サマーキャンプ」

2005年10月30日15:00 STスポット 3本とも翻訳劇でシング、ピンター、ベケット。フランケンズのサマーキャンプ最高で登山シーンの演出見事。イデビアン的面白みが随所にあり福田毅演ずる先生が好キャラ。助手の女の子2人石橋野島もつっこみ楽しい。(やま)

青年団+PARK / ソウルノート

2005年10月29日14:00 こまばアゴラ劇場 「東京ノート」の舞台を2014年のソウルに移した日韓合同企画は両国キャスト魅力的で嬉しい試み。欧州戦争やフェルメール展の設定同じだが韓国語台詞に字幕付き同時多発会話の難解消。戦争への関与も具体的でシニカル。…

大槻ケンヂ / オーケンのほほん学校

2005年10月28日19:00 バナナホール LOFT+1の10周年記念として初の大阪開催は、格闘、映画等モンド系は薄味ながら、水戸華之介との80年代バンド話に本領発揮。カラオケ4曲にアンプラグド3曲、計2時間半と盛り沢山で無難なお値打ちフル・コース。(飯野形而)

Dragon Ash / 〜Rio de Emocion〜

2005年10月27日19:00 Zepp Tokyo 王者ここにあり。といった感じの降谷のカリスマ性に圧巻。久々の単独ライヴでファンの期待に応えてくれたのか今回はトッピングアクトなしで開演とともに登場。否が応にも盛り上がり通常ライヴより場内ヒートアップ。(しも。)

ゴーチブラザーズ / 胎内

2005年10月27日19:00 青山円形劇場 三好十郎昭和24作を鈴木勝秀演出、阿佐スパ2人と奥菜恵のキャストで復活。戦後まもなく防空壕に閉じ込められた3人の意識の推移描くが長塚の役者筋衰え酷く難。愛人村子役を巧みに演じた奥菜の役作りの確かさ光る。(やま)

米朝・吉朝の会

2005年10月27日18:30 国立文楽劇場 長らく療養の吉朝が大舞台で本格復帰と思いきや体調不良か、2席の予定が1席。レア人情噺の弱法師も沈鬱なだけで後味悪い。終演後鳴り止まない拍手に同調できず。米朝は手短に狸賽。前週よりは調子良。(飯野形而)

ECD / 失点イン・ザ・パーク

2005年6月13日初版 太田出版 私小説2本収録だが文句なしに表題作。アル中で精神病院に入り、レコード会社からの契約料の振込みが30万円→10万円→ゼロになる39歳での職安通いが凄み。ロメール「獅子座」の如き日々が下北沢舞台に描かれ痺れた。(やま)

大谷能生のフランス革命(チェルフィッチュ)

2005年10月23日18:30 UPLINK FACTORY 3回目ゲストはチェルフィッチュの岡田利規。前半は新作「目的地」からパフォーマンス。公開稽古も披露、細かい動作への演出ぶりに感心。後半の大谷×岡田トークは頭の悪い人の会話の魅力と情報量や意義を語り濃厚。(や…

ロリータ男爵 / 信長の素

2005年10月23日14:00 吉祥寺シアター 10周年記念公演はリクエスト首位のえんぺ大賞受賞作再演。ミツバチの女王様の婿に相応しいDNAが信長に決定し、条件の一つ甘党にするべく四苦八苦するコメディが展開。得意の歌もの充実も長すぎて眠くなる構成に難。 (や…

唐組 / カーテン

2005年10月22日19:00 雑司が谷・鬼子母神 電子城シリーズ復活で唐版ドラクエ。伸び盛り丸山厚人が輝くも、ゲーム作家が盗作の真相を探り展開するプロットは全体に複雑で難。藤井由紀はハチの娘タアヤ役で目立てず。唐十郎も派手な仕掛けなく出番も少なく残念…

青年団自主企画(宮森さつき×多田淳之介) / 地球の片隅で(ライフ・レント編)

2005年10月22日15:00 アトリエ春風舎 好評「十六夜」のコンビ再び。不動産会社「ライフ・レント」の会議室舞台に宴会芸を打ち合わせ中のOLたちのドラマが無駄なく展開するも冴えがなく笑いも中途半端で苦戦。つまらなくはないが、一つ唸るもの欲しい。(や…

花組芝居 / 泉鏡花の日本橋

2005年10月22日13:00 IMPホール 鏡花作、芸妓と客との四角関係を描いた新派の名作を情感深く官能的に再演。加納、植本の女形芸は歌舞伎座の下手な若手に見習わせたい巧さ。集客規模に比して贅沢な美術と衣装、濃厚なキスに加納美学色濃く。(飯野形而)

沢木耕太郎 / 凍(とう)

2005年9月30日初版 新潮社 待望の長編ノンフィクションは登山もの。アルペンクライマー山野井夫妻が挑むヒマラヤはギャチュンカンの脅威。高所での宙吊り、衰弱の極限での死闘を圧倒的な臨場感で描き大きな成果。低迷した筆者の会心の復活作。(やま)

二世露の五郎兵衛襲名披露

2005年10月21日18:30 ワッハ上方 初代から300年以上途絶えた落語の祖の名跡を継いだ二代目に春団治、米朝が皮肉たっぷりの口上。襲名ネタにしては軽く浮世床。米朝はまたも鹿政談。肝心な箇所を幾つか端折り脳内リミックス必要な痛々しさ。(飯野形而)

談志vs文珍ふたり会

2005年10月20日19:00 なんばグランド花月 談志のオウン・ゴールで圧勝した文珍がホームで再戦。義太夫が身体に入った文珍の胴乱の幸助は圧巻。談志は僅か40分で子別れ通し。端折り過ぎておそらく初聴者には意味不明のダイジェスト版。本編は圓楽でということ…

福耳 / 必殺!エロスカマトト女殺し

2005年10月19日19:30 池袋小劇場 王子小劇場玉山悟出演も完成度低くこぢんまり。兎や狸が変身、果てはレッチリの魂が人になる展開に期待も尻すぼみ。女優陣の一部がんばるも安っぽさ拭えず。随所に挿入のダンスシーンが救いで飽きさせない点は評価。(やま)

シベリア少女鉄道 / スラムダンク

2005年10月18日20:00 シアターサンモール セカチュウなどテレビドラマ交錯させ舞台上で落語のように次々と演じ分ける役者が鍵。舞台がバスケコートに変わり持ちキャラ使ったパスゲームも持ち味発揮。新星・内田慈の魅力が爆発。篠塚茜らがんばるも格の違い。…

THE OFFSPRING JAPAN TOUR 2005 

2005年10月17日19:00 新木場 スタジオコースト 原点回帰のクラブツアーはぎゅう詰めの会場で沸き起こった激烈なモッシュ&ダイブの嵐で大成功。入り口近くのモッシュ軍団が大健闘。前座のコミカルなスカバンドAQUABATSとも怪獣対決も面白く、ライブで光るバ…

柳家花緑 / ナンパジジイ

2005年10月16日19:45 鈴本演芸場 鈴木聡新作は、天女の如き不思議少女、老いらくの恋に落ちた祖父、祖父の死期を知った孫による、巣鴨発静岡経由大阪行のウェットに過ぎない傑作人情ロードムービー噺。何よりも花緑の巧さ。一人でシベ少9人分。(飯野形而)

シベリア少女鉄道 / スラムダンク

2005年10月16日15:00 シアターサンモール 演劇の特徴たる一人数役を落語に、会話のパスをバスケにすり替え、行き着く先は宇多田でラップという、斬新かつ画期的な表現実験ながら、脚本拙く個々のエピソードが散漫で最後に集約されず未だエチュードのレベル。…