2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東演PIC(作:堤泰之×演出:松本祐子) / 見果てぬ夢

2006年5月12日19:30 東演パラータ 堤×松本の強力タッグで病院裏庭舞台に群像劇が成功。役者陣の力量も確かできちんと芝居。入院中役者やがん告知できない新米医者ら個性しっかり。パチンコ店経営者親子もアクセント。看護婦役の江上梨乃可愛く彩り。(やま)

大人の麦茶 / ネムレナイト

2006年5月11日19:30 シアターグリーン 客演に保田圭迎えた注目再演は寺を舞台に幽霊たちとの切ない定番ラブコメもベタな演出苦しい。たいせいの音楽陳腐も歌シーンは正解。保田は意外な汚れ役に積極挑戦、ハンバーグ刑事がキャラよし。次公演アヤカ出演。(…

吉岡忍、魚住昭、森達也、野中章弘、吉田司、保坂展人、篠田博之、他 / 5・11共謀罪の新設に反対する市民と表現者の院内集会

2006年5月11日12:00 衆議院第一議員会館 第1会議室 強行採決も噂される緊迫情勢の中開催の反共謀罪集会は制限入場も立ち見出る大盛況。社民、共産、民主の各議員登壇し経緯説明、表現者から問題点的確に突くコメント次々出てイメージ喚起。意義深く切実激烈…

Stylist Meets 〜8組のスタイリストとクリエイターによる展覧会

ART

2006年4月26日〜5月10日 ラフォーレミュージアム原宿 飯嶋久美子、伊賀大介、岡本純子、スズキタカユキ、奥原しんこ、辛酸なめ子ら集結の異種コラボはともに高い感性が組み驚くほどセンスいい試みが8部屋で展開され成功。全体ガーリーな雰囲気、映像使用法も…

柿喰う客 / 他人の不幸「弔問客」編

2006年5月9日19:00 早大学生会館B203 王子小劇場進出の若手劇団新作は暴力団の抗争描く妄想エンタ。20人超の大量キャストで組長の死後に起きるありえない展開を最後まで見せる力評価も全体しょぼくグダグダ感。大森茉利子の特異な体もつ娼婦はヒット。(やま…

森達也、村上賢司、水木ゆうな、松江哲明、山下敦弘、安岡卓治、他 / ガンダーラ映画祭

2006年5月8日19:30 ロフトプラスワン イメリン企画が再爆発。テレ東「ドキュメンタリーは嘘をつく」舞台裏を制作スタッフ集い暴露し面白さ強烈。森達也を前面に冒頭から飛ばす展開が成功。安岡×松江の緊張師弟映画紹介も面白く山下のウブさ微笑ましい。(や…

モーニング娘。コンサートツアー2006春 〜レインボーセブン〜

2006年5月7日18:00 さいたまスーパーアリーナ アリーナ級会場では後方席まで届かない娘。の非力痛感。本公演の主題・紺野、小川の娘。単独最終公演よりも会場限定CDを早々に完売させた前座℃-uteにインパクト。ピンクのハンカチによる紺野聖誕祭も本人に伝わら…

大人計画 / まとまったお金の唄

2006年5月7日14:00 本多劇場 万博開催中の70年の大阪舞台に母子家庭ホームドラマで松尾喜劇の真骨頂。妹役で市川実和子起用が奏功、バランスつき姉役の阿部サダヲと母役の荒川良々が思い切り暴走でき魅力爆発。当時風俗盛り込み歌舞伎囃子も笑。(やま)

團菊祭 昼の部

2006年5月7日11:00 歌舞伎座 当代團菊がその名跡に相応しい江戸歌舞伎の真髄を存分に披露。團十郎の外郎売りは病後を感じさせない鮮やかな口跡。菊五郎の権三は軽やかさと同時に、勘三郎には出せない凛とした江戸前芸。脇に徹した三津五郎も秀逸。(飯野形而)

五月大歌舞伎(増補双級巴石川五右衛門/京鹿子娘道成寺/松竹梅湯島掛額)

2006年5月6日16:30 新橋演舞場 吉右衛門に福助、染五郎、亀治郎揃えるもやや期待外れ。五右衛門は葛籠抜けの宙乗りから山門は迫力だが配役無謀でバランス悪。福助の道成寺は手ぶりの所作よく女形の面目。紅長はお土砂面白いがTV系ギャグは空回り。亀治郎が意…

團菊祭 夜の部

2006年5月6日16:30 歌舞伎座 助六パロディの黒手組曲輪達引で菊五郎がまたも悪ノリ。ツァラトゥストラ序奏で矢鴨のかぶりもの、恋のダウンロードの下座も難なく場内爆笑後、男伊達と華麗な立廻りで見事な〆。海老蔵藤娘は踊りは拙いが意外な美しさ。(飯野形…

寿団 / おとこたちのそこそこのこととここのこと

2006年5月6日14:00 大塚・萬スタジオ 鈴江俊郎の作・演出で男優のみ7人によるリストラ廃部の実業団野球部舞台にプロ野球に届かない男たちのドラマが展開。2人ずつ登場シーンつくり各事情挿入巧みも全体ドタバタ演出は逆効果。半裸男が暴れて居心地悪。(やま…

五月大歌舞伎 昼の部

2006年5月6日11:00 新橋演舞場 丸本世話の傑作・夏祭浪花鑑を台無しにしたのは、幕開6日目で未だ台詞入っていない段四郎。舅殺しに至る経緯を構築する重要な三婦内が段四郎のためにグダグダで、長町裏の緊迫感が出ず最悪。ひと夜の歌昇が好演。(飯野形而)

五月大歌舞伎 夜の部

2006年5月5日16:30 新橋演舞場 歌舞伎座の團菊に対し新橋は一日三狂言出演の吉右衛門祭。つづら抜けはじめ石川五右衛門は鮮やかながら、松竹梅ではニンに無い無理なギャグが痛々しく辛い。成駒屋・萬屋・明石屋の御曹司勢揃いした道成寺は数十年後の財産。(飯…

マッスルハウス2

2006年5月4日19:00 後楽園ホール 演出家を明記する潔いファイティング・オペラの後楽園進出第2弾は満場の観客千人も仕掛人となりレスラー騙すドッキリ。標的マンモス半田の空気読めないダメ人間ぶりに企画失敗も後半は宙乗りバルコニーダイヴ等見事な出来。(…

劇団、本谷有希子(アウェー) / 密室彼女

2006年5月4日15:00 ザ・スズナリ 乙一のムリな設定の2原案を巧みな人物造形で肉付けした手腕に脱帽。固有名詞の使い方、性格のユニークさ、女子の凶暴性で本領。常連の吉本菜穂子がヒロイン役で新境地。監禁される側の狂気、意識の変化も演技巧み。(やま)

本谷有希子アウェー / 密室彼女

2006年5月4日15:00 スズナリ 逃げ場無い都会の空隙に墜ちた男女の物語と死体遺棄目撃し監禁された女と犯人の物語とが交錯し、微妙に捻じれる秀作ミステリーは舞台よりも映像向き。緊迫感も奇妙さも可笑しさも出せず凡庸な仕上がり。(飯野形而)

宮内勝典 / 焼身

2005年7月10日初版 集英社 1963年のサイゴンで焼身供養を遂げたX師の足跡を辿り、ベトナム各地の仏教寺院を訪ね歩く小説は、カンボジア編は想像記述多くくどいも、自身の焼身経験、NY等での生活織り込み高みへ。事実を探り当てた仕事も評価。(やま)

FIVE DEEZ / "kommunicator" Release Party!!

2006年5月2日23:30 代官山UNIT エレクトロニカ路線の新作ひっさげFat JonとPase Rockの2人編成ライブは2時半開始も会場埋めたB-BOYには不評でクラブならではの期待の一体感あるインタープレイも消失。ライブ後4時を回る2人のDJはヒップホップ感溢れ安堵。(…